SATRI式チャンネルデバイダー

 ご要望の多かったSATRI回路を使ったチャンネル・デバイダを開発しました。バクーンプロダクツの製品としては初めてユニット方式を採用しまし た。電源ユニット、入力ユニット、フィルター・ユニットの組み合わせにより、2Wayから5Wayまでのチャンネル・デバイダを構成することが可能です。


 弊社のチャンネル・デバイダは次のような特徴があります。


1.SATRI-LINKの使用で電流入力、電流出力が可能になり高精度の信号伝送が可能です。
2.ゲインを直接コントロールしますので、S/N比の劣化がありません。
3.OPアンプを信号系には使用していませんので、全段無帰還の構成となっています。
4.新しいLPF回路により、出力インピーダンスの影響を受けない減衰特性が得られます。
5.減衰特性は-6dB/oct、-12dB/oct、-18dB/octを選ぶことができます。
6.フィルターカードの交換で減衰特性、カットオフ周波数を変更することができます。
7.ユニットの組み合わせでステレオ2Wayからモノラル5Wayまで構成することが可能です。
 上記写真では、左から入力ユニット、フィルター・ユニット5ch、電源ユニットになります。

 各ユニットの説明をします。


電源ユニット

 電源ユニットは電源トランス、整流回路、定電圧回路で構成されています。出力は6ch備えており、最大で6個のユニットに電源を供給することが可能です。


表面の1は電源のパイロットランプで色は黄色です。
2は電源スイッチです。
3はACインレットで100V〜120V、200V〜240Vまで対応します。AC電圧の変更はトランス交換で対応します。
4はフューズホルダで、100V〜120Vは1A、200V〜240Vは0.5Aのヒューズを使用します。どちらの電圧を使用しているかはヒューズホルダの横に表示します。
5はDC電源の出力コネクタで6chの出力があります。専用ケーブルでユニットと接続します。

入力ユニット

 音声信号を入力して、各フィルターユニットに分配します。入力は電圧入力とSATRI-LINKと切り替えることができま す。通常はゲインは0dBに設定してありますが、必要ならば20dBまで調整することができます。超高精度SATRI-IC、SATRI-IC-SP V1.0を使用しSATRI回路6.3、8.0を搭載した贅沢な回路です。

6.は電源のパイロットランプで色は青です。
7.は電圧入力とSATRI-LINKの切り替えです。
8.は電圧入力です。
9.はSATRI-LINK入力です。
10.は電圧出力で5chの出力があります。
11.はDC電源コネクタで専用ケーブルで接続します。

フィルター・ユニット

 フィルターユニットはロー・パス・フィルター(LPF)、ハイ・パス・フィルター(HPF)、その二つを組み合わせ たバンド・パス・フィルター(BPF)があり、遮断特性が-6dB、-12dB、-18dB/octを選ぶことができます。OPアンプを使わないフィル ター回路を採用して色付けの高精度のフィルタリングを可能にしました。また、出力インピーダンスの影響が出やすいLPFでは新しい回路を考案して実測デー ターで分かるように-80dB以下まで減衰を得ることができます。

12.はカットオフ周波数と減衰特性を明記しています。減衰特性はHPFとLPFで異なる特性を選ぶことも可能です。
13.は電源パイロットランプで色は青です。
14.はゲインコントロールでノーマル製品は音響用可変ボリュームですが、Vishayの無誘導巻線抵抗か金属皮膜抵抗を使ったアッテネータを使用することも可能です。

次に実測特性を示します。測定はヒューレット・パッカード社のネットワークアナライザHP 3577Aで測定しました。 

270Hz:-80dB以上まで減衰していますがノイズに隠されて測定不能です。OPアンプを使うと広域でインピーダンスが上昇し、一旦下がった減 衰量が上昇しますが、無帰還バッファを使っていますので、それがありません。無帰還バッファで問題になる出力インピーダンスの上昇による減衰量の上昇を新 しく考案した回路で押さえることができました。


1KHz


5kHz

 フィルター・ユニットは上記写真のようになっておりHPFとLPFのフィルターカードはケーブルのコネクタを抜くと、基板ホルダから簡単にはずすことができます。

  フィルター用のコンデンサは5%精度の銅箔ポリフェニレンスルファイドコンデンサ、抵抗は0.1%精度の金属皮膜抵抗を使用しています。

  写真のATTはビシェイ無誘導巻線抵抗ATT(オプション)です。基本ユニットでは通常ボリュームが使用されます。

フレームはアルミ製の黒アルマイト加工してあります。足はステンレス製です。

チャンネル・デバイダはユニットの組み合わせにより、ステレオ2Way、モノラル3Way、モノラル4Way、モノラル5Wayを構成することができます。


 次の例はモノラル4Wayです。


モノラル4チャンネルデバイダーの組み合わせ例(STEREOで使用するには2台必要です)

後面の配線は次のようになります。

電源の配線は3Pの高信頼特殊コネクタを使用し、入力ユニットからフィルターユニットへの配線は高級RCAプラグを使用しています。
プラグ付きの配線ケーブルの価格は次のとおりです。
電源ケーブル(1本):¥3,000
信号ケーブル(1本):¥2,500


モノラル4Way、3Wayにはダミーパネルが用意されています。
※ダミーパネルは、正面にユニットが入らない部分に取り付けるパネルです。


これらのユニットや部品の組み合わせでセット価格は次のようになります。

部品名
単価
ステレオ2Way
モノラル3Way
モノラル4Way
モノラル5Way
フレーム ¥100,000 1 1 1 1
電源ユニット ¥100,000 1 1 1 1
入力ユニット ¥100,000 2 1 1 1
LPFユニット(-6、-12dB/oct) ¥85,000 2 1 1 1
BPFユニット(-6、-12dB/oct) ¥100,000 0 1 2 3
HPFユニット(-6、-12dB/oct) ¥80,000 2 1 1 1
信号ケーブル ¥2,500 4 3 4 5
電源ケーブル ¥3,000 6 4 5 6
ダミーパネル ¥10,000 0 2 1 0
           
VR(-6,12db/oct)セット合計金額  
¥758,000
\604,500
¥700,000
¥795,500
VR(-18db/oct)セット合計金額  
¥778,000
¥624,500
¥730,000
¥835,500
ビシェイ金属皮膜ATT
VR(-6,12db/oct)セット合計金額
 
¥858,000
¥699,500
¥800,000
¥920,500
ビシェイ金属皮膜ATT
VR(-18db/oct)セット合計金額
 
¥878,000
¥719,500
¥830,000
¥960,500
ビシェイ無誘導巻線抵抗ATT
VR(-6,12db/oct)セット合計金額
 
¥990,000
¥679,500
¥932,000
¥1,085,500
ビシェイ無誘導巻線抵抗ATT
VR(-18db/oct)セット合計金額
 
¥1,010,000
¥699,500
¥962,000
¥1,125,500

 上記のユニット価格はゲイン調整に通常ボリュームを使用しています。ゲイン調整を抵抗アッテネータを使用したユニットの価格は以下のようになります。

 
VR仕様
ビシェイ金属皮膜ATT
ビシェイ無誘導巻線抵抗ATT
LPF(-6、-12dB/oct)
¥85,000
¥110,000
¥143,000
HPF(-6、-12dB/oct)
¥80,000
¥105,000
¥138,000
BPF(-6、-12dB/oct)
\100,000
¥125,000
¥158,000
LPF(-18dB/oct)
¥90,000
¥115,000
¥148,000
HPF(-18dB/oct)
¥85,000
¥110,000
¥143,000
BPF(-18dB/oct)
¥110,000
¥135,000
¥168,000

ご注文

 ご注文の際は、お使いのスピーカーのクロス周波数とスロープ(6,12,18dB/Oct)をご指定下さい。
納期は、部品在庫があればご注文から1ヶ月程度でお届けできます。

 ケースに入るユニット数の制限から、2ウェイまでは1つのケースでステレオ用になります。
3ウェイ以上は1つのケースに入らないためモノラル x 2個の形式になります。