SATRI A級 BTL MONOアンプ
AMP-6510

 SATRIアンプの新しいシリーズ65系が発表されました。AMP-6510は、従来のアンプではノイズが聞こえてしまうほど能率の高いホーンドライバーを駆動するために新たに設計したSATRIアンプです。ローノイズ化のため、全ての回路にOSコンを採用しています。そのため、音質上大きな影響のある電源回路の音質が飛躍的に良くなっているということです。

AMP-6510の外観


 AMP-6510はモノラルアンプのため2台並べて置けるように横幅が狭くなっており、奥に長い形をしています。


正面

裏側


 AMP-6510はモノラルのパワーアンプとして設計したため、入力が電圧/電流の各1系統ずつになっています。電流入力はSATRI-LINKです。前面パネルの一番上のつまみが電圧入力とSATRI-LINKの切換スイッチになっています。中央がボリューム、一番下が電源スイッチになっています。

 裏側を見ると、上に電圧/電流入力の端子が見えます。SATRI-LINK端子は、誤接続を防ぐためBNCコネクタになっています。その下のスピーカー端子は大型のものが使われています。その左側にはブレーカーが付いています。このブレーカーは出力が出過ぎた場合に動作してアンプ部を守ります。

 正面少し上から見た状態を示します。AMP-6510は奥行き方向に長い形をしています。AMP-5511を後ろにもう1台つなげたような形になっています。

 A級BTLということで熱が心配されますが、左側全面がヒートシンクになっていますので、狭い場所に閉じ込めて空気対流が悪くならなければ大丈夫です。放熱器の反対側の内部にはAMP-5511と同じく電源回路が縦に配置されています。



AMP-6510の内部

 AMP-6510の内部を見てみると、OSコンが勢揃いしているのに驚かされます。写真をクリックして拡大写真を見ていただくとわかりますが、ずらっと並んでいるのはOSコンでは最も大きな容量の1000μFのものです。アンプ部も前段とパワー段の2つに分かれていますが、前段の電源用には底に配置してある40個のOSコンブロックが使われ、パワー段用には電源トランスの横に配置してある100個使用のOSコンブロックが使われています。これだけでもかなり高価です。また、電源トランスは写真ではそれほど大きく見えませんがこちらも600VAの強力なものが使われています。


アンプ側を見る

電源側を見る


AMP-6510の音

 AMP-6510の音は、「とにかく自然の一語に尽きる」という感じですが、オーディオ的に聴くと、A級駆動の素直さと、BTL駆動によるスケール感の両方が混在している音です。電源部にOSコンを使っていますが、電源部にOS-CONを140個も使用したアンプは世界初です。電源部にOS-CONを使用した音は、とにかく音の透明感が群を抜いています。単に解像度が良くなるというようなクリアーさではなく、録音現場が見通せるような音になるという感じです。

AMP-6510仕様

増幅方式 SATRI方式 A級 BTL MONO 8Ω 40W (4Ω 80W)
電源トランス 600VA
重量 15Kg/台
価格 \700,000/台