『試聴屋』掲示板


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No.1125  ヒューズの試聴  2002/8/16 18:52
名前 ひろせ  メール先
 試聴屋さんからヒューズをいただきました。やっと聴き比べる環境がで
きたので、少しじっくり聴いてみました。

★試聴システム★

 ・CDP SONY−X5000改造 
  (高精度クロック交換、ドライブの支柱交換)

 ・DAC ソニックフロンティア DAC2.6改造
  (8414−DF1704−PCM1704 リクロック化)

 ・IV  自作SATRI 4.3+5.1(テフロン)
   *** このアンプで聴き比べ

 ・プリメイン FAST T1X

 ・SP  B&W M802S3(ノースクリークアッテネータ)

 なお、プラグはホスピタルグレード、ブレーカはクライオ処理、
 大地アースも取っています

 種類は3種、通常のガラスの物、SBF-1A、SBF-1A S(ゼロサプレス処理)。
 送られてきたのは後者2つで、周りはグレーです。セラミックでしょうか?



 1:小野リサ prettyworld 第1曲目 男と女 
   少し録音レベルが高いようだ。

  ☆普通のガラス管ヒューズ:少し無機質で平面的。上下がカットされた
   ような印象になる。レンジが狭い感じ。
  ☆SBF-1A        :一聴してガラス管よりレンジが広い感じ。
   すっきり爽やか。明るく開放的なサウンド。抜けがよい
  ☆SBF-1A S    :レンジは処理無しと同じだと思うが、全体的に
   伸びやかになる。少し艶が乗る。小野リサの声が少し太くなる。全体
   的に処理無しと比べて、ムードと滑らかさは出るが、輪郭は処理無し
   の方がはっきりする。

 2:Gグールド ゴルドベルグ変奏曲 晩年の演奏 
   SONYの新録音 第1変奏〜第6変奏

  ☆普通:やはり上下に詰まった感じ。余韻が短い印象。空気感が薄い
  ☆処理無し:第1曲目の開始前の緊張感が感じる。明瞭な音。細かい
   部分まできちんと出ているようだ。
  ☆処理有り:無しに比べ、エネルギーがある。ただ、グールドはエネ
   ルギッシュに弾くタイプではない(指先だけでひく)から、ちょっと
   色が付いているのだろう。グールドの「歌」もきちんと再生される

 3:藤森亮一 JSBACH 無伴奏チェロ組曲 第5番ハ短調
   HDDワンポイント録音。大変に優秀な録音

  ☆普通:無機質な弦と言ったら言い過ぎか、、グレーな感じで粗い
  ☆処理無し:等身大のチェロ。緻密でウォームだが処理有りほどで
   はない。弓の動きがはっきりわかる。
  ☆処理有り:等身大のチェロだが、わずかに大きいか。ウォームで滑
   らかなチェロ。無しより艶がある。

 4:カールリヒター ヘンデル メサイア ハレルヤ

  ☆普通:なんかつまらん。リヒターの演奏は聴いていてこっちが正座
   するくらい緊張感があるが、後者と比べるとどこか弱い。腰が高い
   印象。ティンパニなどの低域楽器が少し薄い。
  ☆処理無し:合唱とオーケストラの分離は極めて明瞭。有りと比べ、
   合唱は少し奥に定位する感じがする。
  ☆処理有り:弦楽器に艶が少し乗るのでオーケストラはこちらの方が
   雰囲気が良い。合唱は無しと比べ少し前に来る感じ。雰囲気で聴か
   せるタイプかな。

 5:五輪真弓 岐路 (古いね〜〜〜〜)「こんなにも、あなたを」

  ☆普通:これだけ聴けば悪くはない、、レベル
  ☆処理有り:全体に艶とエネルギーがのる。ベースに力感がある。五輪
   の声が真ん中前方できちんと定位し、ぞくぞくする。


★全体的に見て、、
 処理無しと処理有りの大きな違いは、処理無しの方がくっきり明瞭、有り
 の方がウォームでエネルギーが乗る、、この辺に集約できそうな感じがす
 る。この辺は好みだと思う。優劣はつけにくいかな。私自身は弦楽器の艶
 で処理有りも捨てがたいが、どちらかといえば処理無しの方が好みかな。
 普通のガラス製の物は音が粗い。私の駄耳でもわかるようだ。

 以上試聴の機会を下さった試聴屋さんに感謝します
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