『試聴屋』掲示板


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No.1220  Re: 「再生システムにおける時間ひずみ」についてSP  2003/9/8 13:10
名前 TDMA  メール先
流石は音響学会の宮原先生のご指摘は鋭いですね。 私も同感です。
以前、dcsの米谷チーフとお話した際も、発音源の位相管理は非常に重要で、欧米はレーダ技術の応用を民間に公開していて、現代の高級オーディオ機器開発にこの技術は必須である。と強調されて居ました。人間(特に欧米の狩猟民族)は生命保持の必要から、ドップラ効果(音の位相の変化)を含む音に非常に過敏であり、音や画の立体感を重視する傾向が強く、一方農耕文化の長い日本では、平面的な美音をより好むそうです。
早速近所のネコで実験して見ましたが、確かに遠ざかる音には殆んど関心を示しませんでした。

実際の音波の位相管理は、部屋の環境に左右され非常に複雑ですね。点音源は変数を減らす意味で、その音源自体が歪まない範囲に限れば有効な手段と思います。
私のように、4way等で無駄な?努力を払っている(一応自覚はしてます)人間にはウラヤマシイ世界です。マルチアンプにしたトコロで、SP自体の歪とNWの電気的歪が少なくなるだけのコトですから。
4waySPの相互位相を、デジタル遅延で合わせ込む話をメーカが宣伝していますが、これも、デシメーション等デジフィルの重畳や、丸め誤差蓄積など原理的な問題が山積で、解には成りそうも在りません。 デジタルデバイダを通すと音が平面的に成ることは多くの経験者が語っていますが、位相情報が失われるので当然でしょう。

折角こうした研究が在るのですから、流行の「産学協同」で以って機器メーカが飛びついて呉れると善いのでしょうが?  S社の「クオーリア」なんかの絶好のテーマに成りそうに思えるのですがーー。  どうなんでしょうかね?
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