オーディオ測定環境 CLIOfw

 イタリアAudiomatica社のオーディオ測定器CLIOfwは、MJ誌などに掲載され、徐々にオーディオファンの皆様に知られている定番のオーディオ測定環境です。

 CLIOfwは、FFTを活用してスピーカーの周波数特性や位相、インピーダンスカーブ、Waterfall(ウォーターフォール)と呼ばれる時間ごとの三次元変位グラフなどがその場で測定できる非常に優れた装置です。これまでの測定器のように、使い方が難解で専門知識がないと操作できないというようなものではなく、パソコンの操作がわかる方でしたら比較的簡単に使える装置です。

 これまで主に耳でしか調整できなかったリスニングルームでのスピーカーの周波数特性も、どこに問題があるか一目瞭然でわかります。部屋の影響で試聴位置の周波数特性が大きくうねっているのは良くあることですが、グラフとして見ることで正しい対策を講じることができます。

 耳による調整だけでは音決めができないというとき、まずどのような状態になっているかを知ることは、正しいオーディオのために必要と考えます。これはお医者さんが治療の前にまず診察をして状態を診るのと同じです。ちょっと測ってみるだけで、それまでずっと解決できなかった原因がわかるかも知れません。

 CLIOfwは、スピーカーを自作される方、いろいろな機器を頻繁に交換して楽しむオーディオマニアの方々に必要とされるでしょう。CLIOfwが最も活躍するのは、ホーンなどのマルチアンプシステムをお使いのマニアの方でしょう。3ウェイ以上のマルチアンプシステムを耳だけで調整するのはほとんど不可能です。
CLIOfwがあれば各ユニットの性能を極限まで引き出して使うことも可能になります。

 試聴屋でお取扱いする商品は、CLIOfwという測定セットと測定用マイク(MIC-01)のセットです。この中には以下のものが含まれます。
  1. CLIOfw -- Windowsで動作する測定用ソフト(CLIO11)
    (表示は全て英語です。日本語版Windows Vista,Windows7で動作します。)
  2. シグナル・コンディショナーFW-01 -- マイクとパソコンの間に入り、信号処理を行う装置です。
  3. マイクMIC-01 -- CLIOfw用測定用マイクです。
  4. 各種接続ケーブル
  5. PDF形式の英文マニュアルファイル
    (※旧CLIOwin6日本語マニュアルはこちらからダウンロードできます→日本語マニュアル(pdf)

 これら一式とWindowsが動くパソコンがあれば測定環境が整います。ノートパソコンとFW-01の間はIEEE1394ケーブル1本で接続できるようになっていますので、パソコン側にはIEEE1394(通称FireWire)端子が必要です。IEEE1394がないノートパソコンには、PCMCIAスロットに入れて使用できるIEEE1394カードが\3,000程度で市販されていますので、それを取り付けていただければ使えます。持ち運びをせず、固定した状態で使用する場合はデスクトップパソコンでも使用できます。

 弊社では本格的な技術サポートは行いませんが、わかる範囲でのご相談、ご質問にはお答え致します。基本的なCLIOfwの操作はMJ誌の記事や添付の英文マニュアルを参考にしてお使い下さい。基本的なパソコンの操作、Windowsの使い方などパソコン一般に関してのサポートは対象外とさせていただきます。市販の書籍をご利用下さい。CLIOfwに関する技術的なご質問があり、英語でメールが出せる方は、Audiomatica本社の技術サポートに直接お尋ねいただくこともできます。

 販売価格は、上記のCLIOfw(\298,000. 測定ソフトCLIO11含む)とCLIO用校正データ付きマイクMIC01(¥50,000)のセット\348,000(税込)です。ご注文はメールでお申し込み下さい。ご質問、お問い合わせもメールでお寄せ下さい(メール先は試聴屋トップページに記載されています)。

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