illusionシリーズのSATRI製品はBP SATRI製品と統合され販売終了となりました。

illusion EQA-5620の後継製品は、BP EQA-5520-SP/EQA-5630-SPになります。



自然さだけでなくリアリティまでも捕えたイコライザ
それが illusion EQA-5620 です。

レコード本来の音を初めて聞いた気がします
レコードで新しい発見を
カートリッジで新しい発見。新しい音を引き出す
新イコライジング方式のサウンドを楽しむ
試聴システム
EQA-5620を試聴する
銅ケース仕様EQA-5620Cを試聴する
EQA-5620の特徴
内部構成
仕様
価格一覧

 


銅ケースモデル(★受注生産)

標準モデル

 

 レコード本来の音を初めて聞いた気がします


 illusionシリーズのイコライザEQA-5620は、EQA-5610で培った機能と性能を引き継ぎ、より多様な要求に応えるために作りました。

 音を聞いて見てすぐわかるのは、イコライザが入っていないかのような無色透明さです。標準モデルのEQA-5620でこれですから、特別仕様の銅ケースモデルやV5.1テフロン搭載モデルはさらに期待できます。極めて色付けがなく自然な音なので、レコードとカートリッジの音がそのまま素直に出てきます。独自のSATRIイコライザ方式のせいか、NF型かCR型かというようなことは一切気になりません。片っ端からレコードを替えて聴きたくなります。

 EQA-5620にはゲイン切り換えが新設されたので、出力の小さいカートリッジでも気にせず使えます。そのおかげでヘッドアンプもトランスも不要になり、EQA-5620に直結できます。これが最もシンプルで良いです。

 レコードで新しい発見を


 SATRIイコライザを聞くまでは、「レコードはこのような音」という固定観念を植え付けられるような音しか出ませんでした。もちろん、カートリッジを換えれば音は変わりますしその違いもわかりましたが、マスターテープに記録されているようなダイナミックな音ではなく、どのジャンルのレコードでもレコード特有の癖が感じられました。市販のイコライザやプリアンプに内蔵されているイコライザはどれも固有の音を持ち、それを通して出て来る音は全てその色が付いた音になって出ています。それに気付かされたのはSATRIイコライザを聞いてからです。それまでとは違う世界の音に出会った気がしました。イコライザの癖が少ないことがこれほどうれしいこととは思いませんでした。

 カートリッジで新しい発見。新しい音を引き出す


 EQA-5620はカートリッジの違いも良く出します。根本的に違うのは、EQA-5620がMCカートリッジから取り出すのが電圧ではなく電流であるという点です。そのため、どのカートリッジを使っても違う音がします。DL-103は普通に使うと標準的なバランスの音がしますが、最近の高級カートリッジに比べるとときどき少し粗い音もします。ところがEQA-5620のMC入力端子につないで聴くと滑らかなトーンになって粗さが少なくなり、別の魅力が出てきます。接続ケーブルを選んだり、きちんとアースを取ることでさらに良くなっていきます。

 ちょっとした工夫ですが、銅ワッシャをカートリッジのネジ部に使うと、非常にしっかりとした音に変わります。ネジやナットも銅にするとさらに良くなりますが、DL-103には3mm径の銅ネジが通らないので実験できませんでした。

 新イコライジング方式のサウンドを楽しむ


 従来のNF型、CR型フィルタはどちらも電圧アンプを前提にした回路です。SATRI-ICを使ったEQA-5620では、カートリッジから渡されてきた電流を電圧に変換せず電流のままイコライジングした方が鮮度が高く保てると考え、電流型でRIAAイコライザを構成するようにしました。それがSATRI方式イコライザです。非常に特殊な方式ですが、音の鮮度が高く、NF/CR型のような固有の癖を持ちません。レコードからの信号がそのまま通ってきたかのような新鮮な音が楽しめます。

 試聴システム


 試聴用のアナログプレーヤーはPro-JectのPerspectiveです。これにDL-103を付けています。Perspectiveはベルト式でターンテーブル構造がLINNのLP-12と同じくターンテーブルの軸とアームベース、その上に乗っているアームまでが一体になって動く構造になっています。そしてこれら全体をバネ式のフロートで浮かしています。外来振動が入ってきてもレコードとアームが同じ動きをして振動がないかのように動く効果があります。アクリル台の中心近くにはシリコンオイル溜まりがあり、ターンテーブルから伸びた棒をこの中に浸して微小振動を吸収する工夫も凝らしています。ターンテーブルは金属ですが異種金属を貼り合わせているのか、指で叩いても鳴きがなく、ゴムシートも付いていません。ゴムシートはレコードの音を大きく変えてしまいますのでないほうが良いですが、ゴムシート付きのターンテーブルでゴムシートをただ取り外すとレコードが滑ってしまったり、金属のターンテーブルの鳴きが出て良くありません。Perspectiveは、レコードが滑らないように専用のクランパーが付いていてレコードの中心部をしっかり押えるようになっています。この構造のおかげで曖昧さのないしっかりした音が出てきます。DL-103は特に言うことはないでしょう。標準として使えるMCカートリッジです。

 EQA-5620イコライザからプリ(PRE-7610)を通し、パワー(AMP-5511Mk2)でスピーカーを駆動します。


DL-103 → illusion EQA-5620 → PRE-7610 → illusion AMP-5511Mk2 → S-1

 この構成では、全てSATRI回路とSATRI-LINKを装備していますので、電流伝送/電圧伝送のどちらでも接続できます。

 標準仕様EQA-5620を試聴する

EQA-5620標準モデル(アルミケース、V4.3+V5.1レジン)
 使用カートリッジはDL-103、プリPRE-7610、パワーAMP-5511Mk2、スピーカーVienna Acoustics S-1という構成で試聴しました。イコライザ、アンプ間の接続は全て電圧接続です。

 良い意味でイコライザを通しているという感じがしません。試聴機のEQA-5620はV4.3とV5.1レジン搭載の構成になっているのでSATRIアンプを同じIC構成にしたときと良く似た印象です。良い意味で癖がなく、ニュートラルかつワイドレンジで細かい音まできれいに出て来ます。トランスやヘッドアンプ、市販のイコライザを通したときのような癖を排除し、レコードの音をできるだけそのまま取り出すには充分なクオリティを持っています。

 EQA-5620は、前モデルのEQA-5610のように電池電源ではなく、AC電源になったため力強さが加わっています。

 EQA-5620にはゲイン調整が付いています。ゲインの違いを聞いてみます。ゲイン切り換えは、-14dB、-6dB、0dBの3段階です。各ポジションで少しずつ聞こえ方が変わります。-14dBではプリのボリューム位置が上がるせいかプリの影響が多めに出てきます。が、それ以上に、イコライザでゲインを抑えると、そこで音の表現力もいっしょに抑えられるような鳴り方になります。音の伸びが少しなくなる感じです。イコライザのゲインを-6dBに上げてプリのボリュームを同じ音量まで下げて聴くと、同じ音量なのに伸び伸びと鳴ります。0dBでは最も良いので、基本的にゲイン調整はカートリッジの出力が大き過ぎる場合にのみ使うのが良いようです。

 EQA-5620は、MCポジションではカートリッジの間で電流伝送を行っているので(MMポジションでは電圧伝送になります)、カートリッジの取扱説明書に書かれている出力電圧表記はあまり参考になりません。カートリッジから何mA取り出せるかによって、イコライザから出力される量が決まります(電圧/電流出力とも)。

 さて、この状態でEQA-5620とPRE-7610の間を電流(SATRI-LINK)で接続してみます。接続ケーブルによっても多少音は変わりますが、基本的に電圧伝送の場合とは違う音になります。電流伝送の音と比べると、電圧伝送では何でもメリハリのある音のように聞こえます。電流伝送にすると適度に音のカドが取れ、場合によってはとげとげしく感じる音が滑らかになります。レコードには電流伝送の音のほうが良いです。

 カートリッジ→イコライザ→プリまでを電流リンクにすると、パワーアンプも電流リンクで鳴らしてみたくなります。さっそく接続して聞いてみました。結果は、「とても良い」の一言です。音の出方ががらっと変わりました。女性ボーカルの声にツヤが乗り、生き生きと歌い出し音場の立体感が増しました。

 アルミケースは銅ケースに比べ少し軽めの音になりますので、V4.3+V5.1テフロンか、V4.3テフロン+V5.1テフロン構成で鳴らすという使い方がお勧めです。さらに滑らかなトーンにするときは電流出力でお使いになるとさらに良いです。

 銅ケース仕様EQA-5620Cを試聴する


EQA-5620銅ケースモデル(V4.3+V5.1テフロン)

 標準のV4.3+V5.1テフロン構成のままで音出ししてみます。音が出た瞬間に、「もう言う事なし」という雰囲気のある音が出てきます。クラシックでは奥行きと空間表現がしっかり出るだけでなく、各楽器の質感がとても良いです。音に厚みがあるのでどのジャンルでも安定した音が出ます。ジャズボーカルはもちろん、アルトサックスの深みのある音と演奏はたまりません。ヒューズはサブゼロ処理済みのSBF-1.6Asを取り付けていますが、中域重視ならサブゼロなしのSBF-1.6Aも合います。

 V4.3テフロン+V5.1テフロンにすると標準の組み合わせよりさらに柔らかい音になります。ただ、アンプ、スピーカーなどとの組み合わせによってはこちらのほうが合う場合もありますので迷うところかも知れません。

 お勧めは、やはり銅ケースモデルのV4.3+V5.1テフロンが一押しです。レコードを楽しむのにこれ以上必要なのかと思うほど良い雰囲気を醸し出してくれます。多少柔らかめのサウンドが好みの場合はV4.3テフロン+V5.1テフロン構成が良いでしょう。アルミケースモデルなら最低でもV4.3+V5.1テフロンから上の構成をお勧め致します。アルミケースモデルでも、銅足を取り付けたり、銅ネジ類を内部にできるだけ多く使うことで銅ケースモデルの音に近づけることはできると思います。

 EQA-5620の特徴


 この新しいサウンドを支える各種特徴についてご説明します。EQA-5620の最も大きな特徴は、もちろんSATRI回路を搭載している点ですが、もう1つ、イコライザとして必要なRIAA特性を得るために独自のイコライザ方式を採用している点が特徴です。この方法はSATRI回路をベースとし、それを巧みに利用して実現しています。そのためCR型でもNF型でもなく、SATRI型イコライザー回路になっています。

 イコライザにSATRI-ICを使う最も大きな利点は、カートリッジから出力される「電流」を入力として使う点です。MCポジションでMCカートリッジを使ったとき、カートリッジとイコライザの間は電流電送されます。市販のほとんどのイコライザは電圧で受けますので電圧電送になります。複数のカートリッジを持っていてその音を良く知っていると思っている方でも、ほとんどは電圧電送されたときの音しか聞いていません。電流電送されたときの音を知っている方は少ないでしょう。一言で言うと、電流電送された音は「滑らかに」なります。荒い部分がなくなり、ときには繊細ときにはしなやかな表情を見せます。この音は聞いてみないとわからないと思います。レコードの音という概念がひっくり返るような気持ちになるでしょう。

 このような音の変化に伴い、それまで聴き慣れていたレコードから、それまで聞えなかった音が聞えてきます。

【機能一覧】

  1. V4.3+V5.1 SATRI-IC 標準搭載
  2. イコライザ用超ローノイズ電源搭載
  3. 切り換えスイッチにセイデン製オーディオ用高級ロータリースイッチを使用
  4. MC/MMカートリッジ両対応。
  5. 電圧出力だけではなく、SATRI-LINK(電流出力)装備(同時出力)。
  6. ハイゲイン仕様で小出力カートリッジにも対応
    (前モデルEQA-5610に対して5倍のゲインアップ)。
  7. 出力アッテネータ装備。
    (電圧/電流出力両方の出力を可変可能)。
  8. MUTEスイッチ装備
    (カートリッジ交換時のノイズカット)
  9. 出力バッファーにMOS-FETを採用。
  10. スローブロー・セラミックヒューズ標準装備。
  11. 安定動作のため両面スルーホール・ガラスエポキシ基板採用。
    さらに両面メッシュ・ベタアース、厚さ90μの銅箔を採用。
  12. 電源ON時ミューティング回路搭載。

 

 内部構成

 

 ブロックダイヤグラムを見てみると、ここまで説明した内容がひとめでわかります(図をクリックすると拡大します)。電流入力の場合、電圧/電流変換バッファをバイパスすることができて音質的に有利なこともわかります。

 電流/電圧出力は同時に出ていますので、両方のケーブルをプリアンプに接続していれば、簡単に両方の音を比較することができます。

 仕様


illusion EQA-5620仕様
入力
電圧入力 x 1 (MM型カートリッジ用)
電流入力 x 1 (MC型カートリッジ用)
出力
電圧出力 x 1、電流出力 x 1
MC入力インピーダンス
5オーム
MCゲイン カートリッジのインピーダンスにより決定
MM入力インピーダンス
47kオーム
アッテネータ
-14dB, -6dB, 0dB
サイズ
320W x 80H x 405D
重量
5.0 kg (アルミケースモデル)
約12.0 kg (銅ケースモデル)

 

 価格一覧

 

 illusion EQA-5620は、標準でV4.3、V5.1SATRI-ICが搭載されています。ICの組み合わせによってそれぞれ音が変わりますので、お好みの組み合わせでご注文いただけます。また、銅ケースモデルには標準で銅足が付きます。

illusion EQA-5620 標準モデル
 
SATRI-IC
価格(税込)
V4.3 V4.3テフロン V5.1レジン V5.1テフロン
EQA-5620NR
 
 
\273,000
EQA-5620TR  
 
\294,000
EQA-5620NT
   
\304,500
EQA-5620TT  
 
\336,000

illusion EQA-5620C 銅ケースモデル

SATRI-IC
価格(税込)
V4.3 V4.3テフロン V5.1レジン V5.1テフロン
EQA-5620CNR
 
 
\378,000
EQA-5620CTR  
 
\399,000
EQA-5620CNT
   
\409,500
EQA-5620CTT  
 
\441,000

ご注文方法


 ご注文は、注文番号と台数、送付先住所、お名前、電話番号、メールアドレスを明記の上、電子メール()でご注文下さい。電子メールがお使いになれない場合は、電話(03-5296-9265)またはFAX(03-5296-9266)でご注文下さい。

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ご注文メール要領

from:
Title : 注文書
内容:
 商品名 illusion EQA-5620(C)

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三菱東京UFJ銀行
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 口座番号:普通1084501
 受取人名:有限会社タキオン 取締役 山崎 好広
 カナ名:ユ)タキオン トリシマリヤク ヤマザキ ヨシヒロ

ジャパンネット銀行 (Japan Net Bankの口座をお持ちのお客様)
 銀行コード:
0033
 支 店 名:本店営業部(カナ入力の場合は"ホンテン")
 店番号:
001
 口座番号:
7549163
 受取人名:山崎 好広
 カナ名:ヤマザキ ヨシヒロ

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他行宛
3万円未満
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168
3万円以上
262

ソニー銀行 (SONY銀行の口座をお持ちのお客様)
 店番号 :
001
 口座番号:
3795032
 受取人名:山崎 好広
 カナ名:ヤマザキ ヨシヒロ
 SONY銀行の口座をお持ちのお客様で、かつインターネット経由で
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