デジタル時代になり、マルチアンプシステムはアナログ再生とは違うアプローチを取らなければならなくなってきました。

　アナログ時代はアナログ信号→プリアンプ→アナログ・チャンデバ→パワーアンプという構成でマルチチャンネルシステムが構築できましたが、デジタル時代になりデジタル・チャンデバが当たり前になるとこの構成では不十分です。マルチアンプシステムの要であるチャンネル・デバイダーがデジタルフィルターになったため、アナログフィルターよりも鮮度が高く、デジタル信号を直接入れれば劣化も少ないというメリットが出てきたからです。さらに、アナログフィルターでは難しい48dB/Octという急峻なカーブも簡単に使うことができるようになりました。これだけメリットがあるデジタル・チャンデバを使わない手はありません。

　マルチアンプ構成のデジタル再生では、デジタル信号→デジタル・チャンデバ→多チャンネル対応アッテネータ→パワーアンプという構成が基本になります。この構成では多チャンネル対応アッテネータがないとシステムが組めません。LOG-ATTはこのような構成を組みたいお客様に最適な製品です。

　また、LOG-ATTは0.5dB 128ステップという超精密アッテネータとしても使えますので、STEREO用の精密アッテネータが欲しいというお客様にも最適です。

• 各チャンネルは全てバランス仕様になっており、同時に0.5dBごとの高分解能で128ステップ切替できるアッテネータを搭載


• バランス仕様で最大8Wayまでのマルチウェイシステムを同時に一括操作


• 各チャンネルごとにレベル差をセットし、そのまま同時に音量調整可能


• 離れていても簡単に音量調整できるリモコン機能


• 離れていても見やすい大型LCDディスプレイ


• アンバランス機器は変換プラグを付けて接続可能


• 6WAY用は5.1chマルチシステム用にそのまま使用可能


• さらに音質を良くするため、高音質抵抗をオプションでご用意

0.5dB 128ステップ回路例

• 抵抗が任意に選べるので音質の良い抵抗を使うことができる


• LOG-ATTを駆動するリレーの電源と制御回路の電源は音質に関係がないので、安価な電源を使っても音質に影響を及ぼさない


• リレーは切り替える瞬間だけ通電する方式を採用。音量を変更しないとき(リレーが動いていないとき)はリレーに電気が流れないため、さらに音質に悪影響を与えない


• OP-AMPなどがないのでOP-AMPの音色が追加されることがない


• 音声信号は抵抗とリレーだけを通るのでLOG-ATTの電源とは分離されている
  
  
• バランス接続対応
  ハイエンドオーディオ製品に対応できるよう、標準でバランス接続できる仕様になっている(変換プラグを使い、アンバランスでも接続可能)

• 抵抗とリレー基板は入力から出力までリード線を使わずコネクタで直結されているので信頼性が高く、最短距離で出力に送られる。


• 細かい調整をするためのリモコンと、主に音量調整をするリモコンが付属している。


• 各チャンネルごとにオフセットを設定しておき、それらを一斉に上下させることができる。
  ※これはマルチアンプ構成の場合、スピーカーユニットの能率差を吸収するのに必要な機能です。

2.抵抗内蔵ICを使ったアッテネータ

　アッテネータ用ICを使ったアッテネータです。少ない部品で作れますが、ピュアオーディオ用としてはいくつか問題があります。

• 内蔵されている抵抗がどのようなものか不明


• 抵抗をICの外に出せないので音質を良くするのは不可能


• 常時通電しているのでノイズの心配あり


• OP-AMPを追加している製品の場合、OP-AMPの音色が追加される