既にMJ誌(2002年5/6/7月号)にCLIOwinの解説記事が掲載されていますので、多くの方がご存じと思いますが、Audiomatica社のオーディオ測定器CLIOwinのお取扱いを開始致します。
CLIOwinは、FFTを活用してスピーカーの周波数特性や位相、インピーダンスカーブ、Waterfall(ウォーターフォール)と呼ばれる時間ごとの三次元変位グラフなどがその場で測定できる非常に優れた装置です。これまでの測定器のように、使い方が難しくて専門知識がないと操作さえできないというようなものではなく、パソコンの操作がわかる方でしたら比較的簡単に使える装置です。
これまで主に耳でしか調整できなかったリスニングルームでのスピーカーの周波数特性も、どこに問題があるか一目瞭然でわかります。部屋の影響で試聴位置の周波数特性が大きくうねっているのは良くあることですが、グラフとして見ることで正しい対策を講じることができます。
耳による調整だけでは音決めができないというとき、まずどのような状態になっているかを知ることは、正しいオーディオのために必要と考えます。これはお医者さんが治療の前にまず診察をして状態を診るのと同じです。ちょっと測ってみるだけで、それまでずっと解決できなかった原因がわかるかも知れません。
CLIOwinは、スピーカーを自作される方、いろいろな機器を頻繁に交換して楽しむオーディオマニアの方々に必要とされるでしょう。CLIOwinが最も活躍するのは、ホーンなどのマルチアンプシステムをお使いのマニアの方でしょう。3ウェイ以上のマルチアンプシステムを耳だけで調整するのはほとんど不可能です。CLIOwinがあれば各ユニットの性能を極限まで引き出して使うことも可能になります。
今回、試聴屋でお取扱いする商品は、CLIO PCI STANDARDという測定セットと測定用マイクです。この中には以下のものが含まれます。
- CLIOwin -- Windowsで動作する測定用ソフト
(表示は全て英語です。日本語Windowsで動作します。)
- CLIOwin専用のPCIカード -- パソコンのPCIスロットに入れて使用
- シグナル・コンディショナー -- マイクやパソコンを制御する装置
- マイク --
測定用マイク
- 各種接続ケーブル
- PDF形式の英文マニュアルファイル
これら一式とWindowsが動くパソコンがあれば測定環境が整います。ノートパソコンにはPCIスロットがありませんのでそのままでは使用できませんが、IBMなど一部のメーカーではドッキングステーションを追加してPCIスロットが使えるようにしたものもあり、これと組み合わせることでノートパソコンでも使用可能になります。
弊社ではとりあえず本格的な技術サポートは行わず、販売のみになりますので、CLIOwinの操作はMJ誌の記事や添付の英文マニュアルを参考にしていただく必要がありますが、簡単なご質問や、弊社でわかる程度の内容でしたら何でもお尋ね下さい(基本的なパソコンの操作、Windowsの使い方などは市販の書籍をご利用下さい)。CLIOwinに関する技術的なご質問があり、英語でメールが出せる方は、Audiomatica本社の技術サポートに直接お尋ねいただくこともできます。
販売価格は、上記のCLIO PCI STANDARDセットとマイク(MIC01)で\157,500(税込)です。ご注文はメールでお申し込み下さい。ご質問、お問い合わせもメールでお寄せ下さい。
Audiomatica社のサイトはこちらです。
CLIOWinのページはこちらです。
|