出川式電源
2006.09.20


出川式電源(2)


・従来型電源と出川式電源のリップルの違い

 従来型電源と出川式電源のリップルを比較してみます。以下の写真は、どちらも同じ電源トランス、電解コンデンサを使用して比較したものです。従来型電源に比べ、出川式電源では、中央を横切るリップル波形が明らかに小さくなっているのがわかります。


従来型電源

出川式電源

 ちなみに、弊社の実験では、従来型電源で出川式電源と同じリップルにするには電源を2倍にした程度ではダメで、3倍にしてやっとリップルが同じ程度になります。出川式電源は、従来型電源を3倍強力にしたのとほぼ等価と考えて良いでしょう。


B.実装方法

 出川式電源の実装は、ハンダ付けに慣れていれば難しくありませんが、場所が電源だけに、ミスをするとヒューズやブレーカーが飛んだり火花が出たりします。うまく取り付ける自信がない方はお止め下さい。SATRIアンプユーザーには出川式電源搭載サービスを行います。

 実装は、以下の図のように配線するだけです。赤線で書かれた補助電解コンデンサの部分を除けば通常の電源回路と同じです。補助電解コンデンサは、元々実装されている電解コンデンサと同じ耐圧、同じ容量のものを取り付けます。



 使用する"出川式電源モジュール"は、プリ、DAC、イコライザー、デジタルチャンデバなど小信号機器用と、アナログ/デジタルパワーアンプ向けの大型のものがあります。


BC24A10H VerII

BC120A15H VerII

 自己責任で改造できる方は、この"出川式電源モジュール"を使用すれば簡単に出川式電源が搭載できます。写真ではBC24A10HVerII(29mm横 x 27mm縦)の方が大きく見えますが、BC120A15HVerIIのほうが倍以上大きいです(75mm横 x 34mm縦)。必要な方はメールでご注文下さい。

 SATRIアンプでは使いませんが、デジタル機器など単一電源で動作する機器に使用する出川式電源モジュールは単一電源用(5端子)のモジュールがありますので、そちらをお勧め致します。

BC24A10H VerII(AC35V/24A) \11,000(税込)
BC120A15H VerII(AC150V/120A) \22,000(税込)