SATRI
V9.1
自然さから感動のサウンドへ |
驚きました・・・ 新SATRI-ICとV9.1モジュールのサウンドにです。 新SATRI-ICとV9.1モジュールは、今までのSATRIアンプの音を飛躍的に高めてしまったとしか言いようがありません。この2つのパーツを搭載しただけで、今までのSATRIアンプの音とはまるで違う高みにまで昇ってしまいました。写真は、新ICとV9.1モジュールを搭載したEQA-5620-SPとPRE-5410Mk2-SPです。 PRE-5410Mk2-SPの前身のPRE-5410Mk2は、SATRIプリの中で最も高品位なサウンドを誇っていましたが、新SATRI-IC+V9.1モジュールの導入でさらに3段階くらい高いレベルの音になってしまいました。品がある点はそのままで、音がとても深く、ゴージャスに変わりました。新ICの音は、既に他のSATRIアンプに搭載した音を聞いていますのである程度わかっていましたが、それにV9.1モジュールを追加しただけでなぜこのような音になってしまうのか、まだ良くわかりません。 EQA-5620-SPで鳴らすLPはとてもゴージャスになり、まるでトーレンス・リファレンスで鳴らしているかのような豪華さを感じさせる豊潤なサウンドです。これまでのEQA-5620は素直で、イコライザを入れていないかのような透明さが特徴でした。それと比較すると全然別のイコライザのようです。V9.1を入れるだけでこれほど変わるとは予想もしていませんでした。 V9.1モジュールは、イコライザやプリなど小信号機器に入れると効果がはっきりわかります。もちろん、最後はパワーアンプまで全部に搭載した方が良いですが、写真の構成のように、V9.1をまだ搭載していないAMP-5511Mk2につないでもその変化がはっきりわかるくらいですので、イコライザ、プリだけでもV9.1の効果は充分わかります。
それにしても、聴けば聴くほどずっと聴いていたい音です。落ち着きがあって深い。ふかふかのソファに座ってゆっくり聴き入っていたい。そんなサウンドです。ショパンの18ワルツのLP。ソロピアノで普通の録音ですが、1音1音がとても深く、そのタッチに聴き入ってしまいます。オーレックス・ジャスフェスティバル81年。アルトサックス、トランペットの音に今までより生々しさが出ていますが、それ以上にプレイヤーが演奏しているようすが目に浮かぶようなスイング感が感じられる演奏が聞こえています。演奏会場の躍動感が伝わってきます。声は、オーディオらしくなく血の通った人間くさいボーカルです。音量を上げても臨場感が大きくなるだけでうるささが感じられません。LPレコードからこんな音が出てきた体験は初めてです。 V9.1の搭載を機にSATRIアンプの音は大きく変わって行くことになるでしょう。今後、新SATRI-ICとV9.1モジュールが搭載されたSATRIアンプは自信を持ってお勧めします。今回試聴したEQA-5620-SPとPRE-5410Mk2-SPは特にお勧めです。組み合わせとしては、これにV9.1搭載のAMP-5513-SPかAMP-5530-SPを持ってくればベストです。 |