SATRIキット製品
SATRIアンプとは、SATRI回路と呼ばれる回路を使用したアンプの総称です。SATRI回路はバクーンプロダクツ株式会社が開発したこれまでにない全く新しい増幅方式です。
- 一日中聴いていられる音
- ほっとする音、心が癒される音
- 自然音を基準にしたサウンド
これらの形容からおわかりのように、SATRIアンプは毎日音楽を聴かずにいられない方にとって、なくてはならないアンプです。それはBGMとして1日音を出してみるとわかります。海外の有名で高価なオーディオ機器は、短い時間に音のシャワーを浴びるように聴くという使い方に向くものが多いですが、それではいずれ飽きてしまいます。ちょっと聴いただけで濃い音のするスピーカーや、一見生々しいように感じるものは長時間のリスニングには向きません。耳が疲れて来るためです。耳が疲れるものは自然ではありません。原因が何かわからなかったとしても、それは化粧された音と言えましょう。
SATRIアンプは、固有の音をできるだけ出さず、ソースから入ってくる音をそのまま出そうとしているだけです。ソースに入っていない重低音は出ませんし、嫌な音が入っているソースはそのように鳴らします。同時に、ソースだけでなく、システムの持つ癖もそのまま聞こえてしまいますので、どのようなシステムに入れても良く鳴るわけではありません。むしろ、癖のあるシステムの場合、その部分を直さない限り良く鳴らないとお考えいただいた方が良いです。
SATRIアンプが合わない場合
SATRI回路はこのように癖のない自然なですので、以下のような場合は良く鳴らない、または良いと感じられない音になりますので、お勧め致しません。
- 自分の思い通りの音が出ないと気に入らない方
- 「このCDはこう鳴るのが正しい」と決めていらっしゃる方
- コンサートなどで生音を聴かない方
- いわゆる「オーディオ的な鳴り方」を求めていらっしゃる方
- 評論家や雑誌の記事に影響されやすい方
- ビンテージ・オーディオ愛好家
- 大地アースを取らずに機器を評価される方
SATRIアンプが合う場合
逆に、SATRIアンプが合うのは次のような方です。
- 何十年もオーディオをやってきて、ハイエンドと呼ばれる機器を一通り使って来たけれども満足できなかった方
- CDやレコードに入っている音をそのまま聴いてみたいと思われている方
- コンサートと同じ音が出ないとお嘆きの方
- とにかく自然な音が聴きたいと切望されている方
- 評論家や雑誌の記事よりも自分の耳を信用される方
- 単線系のケーブルを使用して、音場や定位が正確に再現されるシステムを構築されている方
- 大地アースを取る、ケーブルの引き回しに注意するなど、オーディオの基本を実践している方
SATRIアンプのユーザには、この道何十年というような長期に渡ってオーディオをやって来られたマニアの方が大勢いらっしゃいますが、そのような方には一度でSATRI製品の良さを理解していただけます。妙にオーディオっぽい音作りには飽きてしまっているからです。
若い方で特に耳の敏感な方も同様です。さらに、感度の非常に高いホーンドライバーを組み合わせたマルチシステムをお使いのお客様もそうです。ホーンドライバーは現在発売されている80〜90dB程度のスピーカーと比べれば実に30〜40dBも小さな音まで聞えてしまう高性能なスピーカーです。SATRIアンプは、ここでもそれまで使われて来た海外の有名製品と交換して使われています。そして、毎日の生活の一部として活躍しています。従来の高級オーディオの概念とはだいぶ違いますが、BP社では生活に溶け込めるサウンドが最も生の音に近いと考えています。
スピーカーを慣らすアンプ
「鳴らす」ではなく「慣らす」です。これは『試聴屋』でも多少感じていたことですが、何人かのお客様から指摘を受けて、どうやら気のせいではないらしいと思うようになりました。理由はわかりませんが、SATRIアンプはつながれたスピーカーを慣らして行くようです。それも強引にではなく少しずつ溶け込むようにです。ですから最初に音を出したときにあまり良い音がしなくても、そのまま音を出し続けていると日を追うごとにSATRIアンプ本来の滑らかで自然な傾向の音で鳴るようになって行くようです。本当かどうかは、皆さんの耳でお確かめ下さい。
増幅素子で増幅しないアンプ
SATRI回路はトランジスタや真空管の増幅機能を使用していません。2本の抵抗の比で増幅するという新しい概念で増幅回路を構成することに成功しました。回路の中にはトランジスタが使われていますが、これらはSATRI回路を動作するために使用しているだけで、一般のアンプのように増幅させるために使用してはいません。これがどれだけ重要な意味を持つか、ここに来られた方ならおわかりでしょう。トランジスタや真空管の持つ癖や非直線歪み、ノイズ、音色などを一切排除することができるということです。代わりに使用している抵抗に非直線性はなく、帯域制限などもありません。つまり、原理的に優れた回路と言えます。
小音量再生で威力を発揮するゲインコントロール方式
ゲインコントロール方式はあなたが聴く音量に最適な方式です。
もし あなたが大手や海外の有名なパワーアンプをお使いなら、そのパワーも100Wかそれ以上あるでしょう。でも普段100Wの出力を出して聴く場合はほとんどないはずです。でも、電源が入っていれば、そのパワーアンプはいつも100Wの出力を出そうと頑張っています。それは音を出さなくてもアンプの残留ノイズが出ている状態にほかなりません。感度の高いスピーカーならツイータから「シャー」という音が聞えるはずです。これは、ピアニッシモの時に耳ざわりなだけでなく、小さな音楽信号を壊してしまう働きをします。これ
だけでもまともに音楽を聴ける状況ではありませんが、この状態で普通の音量で鳴らそうとするとプリアンプの出力をかなり絞ることになります。一般のアンプでボリュームを絞り込んだときの音は良くありませんから、プリもパワーも悪い状態で鳴らされていることになります。
SATRIアンプはこのような鳴らし方をせず、アンプそのものの増幅度を変えます。小さい音量のときはアンプのゲインを下げます。そうすると自動的に残留ノイズも減って相対的に音楽成分が支配的になります。ボリュームを絞り切ってしまえば、増幅度も0になり残留ノイズも0になります。深夜、非常に小さな音量でSATRIアンプで音楽を聞いてみるとそれが良くわかります。ときどき、大きな音で鳴らしたくなるときもあるでしょう。そのときは必要なだけ音量を上げて下さい。最大ボリューム以下ならやはりゲインコントロール方式の良さが発揮されます。
生音の再生を目指した音作り
大手メーカーはその特徴を誇示するため、「メーカーの音」というものを重視します。それは明らかに作られた音ですが、そのメーカーのポリシーともなります。SATRIアンプはと言うと、メーカーとしての特別な音作りはしていません。ではどのようにして音質を評価しているかと言うと、近くの自然音を録音してきてそれを再生し、録音したときの雰囲気がそのまま再生されるようにしているだけです。これは、特定のLPやCDを使用して音決めするよりもはるかに優れた方法と考えます。このような方法を採っているからこそ、音を本当に知っている人々に高い評価を受けています。楽器を演奏する方や、プロのミュージシャン、録音スタジオなどでは特に評価されています。
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