[キット編] |
C0010 |
作れそうもないんだけど
完成品をご注文下さい。完成品は一見高いように見えますが、キットを作って失敗した場合、修理費用がかかりますので、結局完成品を買っておいた方が良かったということになりかねません。自信がないときははじめから完成品をご購入いただくのがベストです。
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B0020 |
ハンダ付けくらいしかできないけど作れる?
わかりません。お客様の技能と経験は『試聴屋』からは見えませんので判断ができません。ですので、作れるかどうかの最終的な判断はお客様にしていただくしかありません。キットには組立マニュアルが用意してありますので、マニュアル通りに間違いなく配線していただければ、ほぼ確実に動作致します。BP社のキットは、基板部分が完成した状態で供給されますので、最も難しい部分は始めから作らなくて良いようになっています。作業の多くは、配線やネジ止めなどです。ハンダ付けも必要ですが、しっかりとハンダ付けしていただく限り失敗は少ないです。
ただ、ハンダ付けと言っても個人差がありますので、中にはうまく付いていないために音が出なかったりノイズが出たりする場合もあります。
ハンダ付けは、一見簡単そうに見えますが、宅配便で送っても振動でハンダが取れないようにしっかりとハンダ付けするにはそれなりの技能訓練や資格が必要なほどの技術です。見た目でうまく付いているように見えてもちょっと引っ張ると取れてしまうようではいけませんし、ぐらぐらするようでも困ります。山盛りのハンダは最悪ですし、熱を加え過ぎて基板やパーツを黒こげにしてもいけません。ハンダ付けする部分に合ったワット数のハンダごてと、ちょうど良い熱でハンダ付けする部分を温め、ハンダを流し込むタイミングをはかる腕が必要です。
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B0030 |
作ったけど音が出ないときは?
有償修理になります。『試聴屋』までお送り下さい。
修理規定はこちらです → [修理規定]
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B0040 |
ノイズが出るんだけど
ホーンドライバーに直接接続して使用する場合は、スピーカーの能率が非常に高いためにノイズが聞こえることがあります。他のメーカーの製品でも同様のはずです。SATRIアンプはボリュームを下げることでアンプ自体の残留ノイズも下がりますので、気にならない程度までSATRIアンプ側のボリュームを絞った後、プリアンプやチャンネルデバイダーの出力を上げてバランスを取って下さい。本来、ホーンのような高能率スピーカーにはホーン専用のSATRIアンプ(AMP-6510,AMP-6520)をお勧めします。
一般のスピーカーでノイズが聞こえる場合は、配線の具合によって、ノイズを拾っている場合や、どこかが故障している可能性があります。原因がわかる場合で、パーツや完成基板の問題のときは交換用パーツをお送りします(初期不良としての保証期間は商品到着後1ヶ月以内です)。原因がわからない場合は、有償でメーカーチェックに出すことができます。
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B0050 |
アッテネータを回すとノイズが出る
オプションで発売しているアッテネータは、抵抗を1本ずつ切り替える並列切替方式ですが、SATRIアンプで使用すると切り替え時の抵抗値変動が大きいために一瞬ノイズが出ます。これはこの方式である限り解決できない問題です。音質最優先のアッテネータですので、どうしても我慢できないという場合は、ボリュームに交換するか、直列型のアッテネータに変更する必要があります。ただし、直列型のアッテネータは並列型に比べ、音質的には多少落ちます。
これ以外に、以下の原因でもノイズが出ることがあります。
- 接続する機器のDC漏れ。
- アースを取っているかどうか。
- 機器の組み合わせ
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B0060 |
シャーシアースはどう取れば良い?
一般のアンプはほとんどが電圧アンプですので、シャーシアースを取ってアース回路のインピーダンスを下げることが不可欠でしたが、SATRIアンプの場合は電流を主体にした回路ですので、次の点でシャーシアースを取る必要がほとんどありません。
- 信号に電流を用いていますので、アース回路からのノイズが入る可能性は大変少なくなっています。電圧回路では、インピーダンスが高いのでノイズ電圧がそのまま回路のノイズとなりますが、電流回路では入力インピーダンスは0に近いので、そこにノイズを発生させるためには、大きな電力が必要となりますので、アース回路からのノイズの混入はほとんどありません。
- バイアスや信号電流は、アース回路に流れないような設計になっています。また、わずかなアンバランス分があっても、基板設計をベタアースを基本にしていますので、アースパターンのインピーダンスは大変に低く、アースを取らなくても問題ないように設計してあります。
完成品では、アースが取れるように作られていますが、キットでは上記の理由により特に留意していません。どうしても気になる場合は、シャーシの塗料を一部はいで接触させるようにするなどの作業を行って下さい。
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C0070 |
アースを取らないと鳴らない?
アースを取らなくても音は出ますが、取った方がSATRIアンプ本来の音が出ます。他の機器も同時に取ると定位などの点で効果があります。
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C0080 |
組み立て中にパーツを壊してしまいました
ご連絡下さい。小さなパーツ類でしたら無料でお送りできます。完成基板を壊してしまった場合は、残念ながら実費での交換になります。
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C0090 |
配線ミスをしてアンプを破壊してしまいました
有償修理になります。ほとんどの場合、電源部の極性(プラス、マイナス、グランド)を間違わなければ壊れることはありませんが、このようなミスをしてしまった場合はアンプ基板に大きなダメージを与えてしまっていますので交換しなければなりません。
同様に、完成して音が出ても、スピーカー端子をショートさせると壊れます。この場合も有償交換になります。
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C0100 |
音が悪いんだけど
アンプの性能が出ていなくて音が悪くなっている場合は状況をお聞きした上でメーカーでチェックし、問題があればメーカーの責任で修理可能ですが、性能の問題でなく、音がどう聞こえるかを問題にされている場合は、メーカーの責任範囲外ですので対応できません。
音質は、組み合わせるシステムのソース機器からケーブル配線、スピーカーなど様々な要因が影響しますので、アンプの性能が正しく出ている場合、後は調整しだいということになります。他の組み合わせが可能であればいろいろ交換して試してみるなどの努力を必要とします。求める音を出すには努力なしでは難しいとお考え下さい。
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C0110 |
AMP-5512Kのパーツ売りはないの?
ございません。パーツ販売はAMP-5511Kのみになります。
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C0120 |
AMP-5511K/5512Kに保護回路はないの?
AMP-5511Kには電源ON/OFF時のショックノイズを出さないようにするノイズキャンセル回路が入っています。スピーカー端子をショートしたときの保護回路は入っていません。AMP-5512Kにはどちらの保護回路も入っていません。
そのため、音を出している状態でスピーカー端子をショートした場合、終段の石が壊れます。同じように、配線ミスをした場合、および誤ってスピーカーケーブルをショートさせてしまった場合も壊れます。音を出していない状態では、短い時間のショートなら通常壊れませんので、すぐに電源を切ってショートしている部分を離して下さい。実際にはこのようなことは一般的な使用状態ではほとんど起こりません。
保護回路を入れていない理由は、音質を最優先にしているためです。
一般に、保護回路を入れると大幅に音質が劣化します。保護回路やノイズキャンセル回路を構成するには、通常、リレーを使いますが、音質に悪影響を与えないリレーはほとんどありません。また、保護回路を入れることによる音の変化も見逃せません。特にスピーカーの保護回路は、出力信号に直列に入るため、音に大きく影響を与えます。
AMP-5511は、電源ON/OFF時のノイズキャンセルのために、リレーを使わない特殊な方法を採用していますが、スピーカー保護の場合は良い回路がないため入れていません。
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