3.電源部、シャーシ
電源部
電源トランスはTANGOのCW252を使用しました.実は最初は手持ちのRコアを2機使用したのですが(底板の写真をよくご覧になると痕跡があります(^^;)どうレイアウトしてもハムが乗ってしまいました.やはり今回の場合のようにスペースファクターを重要視する場合はシールドを施したトランスのほうがよいようです.
シャーシ
いつもなるべくコンパクトに作ろうと思ってケースを決めるのですが今回はちょっと窮屈になってしまいました.
シャーシはタカチのOS70-32-23を使用しました.
タカチのケースは底板がサッシに切られたタップで固定されるのであまり頑丈とはいえません.ネジを長いものに変更してナットでとも締めするといいです.また取付けネジも増やしたほうがよいです.
基板はすべて側板に、容量負荷切換は背板に取り付けました.
背板
入出力の配線は1mmのテフロン線を使用しました.微少電流を扱い且つ利得の大きなPHONOEQの場合はハム対策のためにもシールド線を使用したほうが無難です.製作例では2本のテフロン線をツイストして銅箔テープで周囲を巻いてシールドしてあります.
この方法だと通常のシールド線を使用するより音の鮮度の劣化が少ないようです.但し、銅箔テープは無垢のものが多いので素手で触るとすぐ酸化してしまいます.テープを巻く時は作業用の手袋を使用することをお勧めします.
出来上がり
線材はアースを除きテフロン線を、電源ケーブルはオヤイデのLi-15を使用しました.
これで完成です.調整はオフセットの0調整のみです.こちらはPOWER-AMPとは違ってケース加工が少ないので間単に仕上がりました.