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ホーンスピーカーをお使いのお客様へ

 ホーンスピーカーは、一般のスピーカーと比較して大変感度の高いスピーカーです。市販スピーカーの能率は、約80〜95dB程度ですが、ホーンドライバーは100〜120dBもあります。能率が3dB下がると2倍のパワーが必要になりますから、20dBの差は100倍以上のパワーの差になります。80dBの能率のスピーカーを100Wのパワーアンプで鳴らしたのと、100dBの能率のスピーカーを1Wのアンプで鳴らすのはほぼ同じです。

 市販のアンプの多くは90dB前後の能率のスピーカーに合わせて作られていますから、20dBのホーンドライバーとの感度差は実に1000倍以上になります。これは、ホーンドライバーを使用した場合、パワーが1000分の1で済むということと同時に、アンプの持つ残留ノイズも1000倍の感度で聞こえてしまうこを意味します。

 市販アンプをホーンドライバーに直結して音楽を聴くと、音楽を聴いているのかアンプの残留ノイズ(シャーという音)を聴いているのかわからなくなります。感度の高いスピーカーを使用するときは、アンプの出力より残留ノイズを重視する必要があります。

 SATRIアンプは、市販アンプに比べて残留ノイズが少ないと言われています。これは半分正しく、半分誤っています。「SATRIアンプは残留ノイズが低くなる増幅方式を採用している」というのが正しい表現です。SATRIアンプはゲインコントロールという方式を採っています。この方式では、ボリュームを絞って行くと増幅回路の増幅率が下がり、それと同時に自動的に残留ノイズも下がって行きます。逆に言うと、いつも最大ボリュームで鳴らしているときは他のアンプと同じ程度の残留ノイズが発生します。

 これで明らかなように、ホーンスピーカーに直結して使用する場合は、できるだけボリュームを絞って使用することが前提になります。一般のスピーカーに比べて20〜30dBも能率が違うということは、SATRIアンプの出力を大幅に絞っても全く問題ありません。マルチアンプ方式の場合は、パワーアンプの前にさらにプリアンプやチャンネル・デバイダーが入りますから、これらの機器の残留ノイズも充分に低くなっている必要があります。

 最も良い使い方は、SATRIアンプを中・高域用に使用し、ホーンドライバーからノイズ聞こえない程度までSATRI(パワー)アンプのボリュームを絞った後、アクティブ型のチャンネル・デバイダーのボリュームを調整して最適音量にして使用することです。この方法でSATRIアンプを使用した場合は、AMP-5511やAMP-5512などのホーン用でないSATRIアンプでも使用できることが多いです。

 ウーハがダイナミック型になっている場合は、ドライバーとの能率差が10dB以上あることが多いので、残留ノイズを少なくしたいときは単なる計算上の能率を合わせるだけでなく、ドライバーに接続したパワーアンプのボリューム位置を基準にしてウーハの能率を合わせるようにする必要があります。

 最も敏感なスピーカー構成になるオールホーンシステムの場合は、どのユニットも能率が高いので絶対的な低ノイズが求められます。このような場合はAMP-6510やAMP-6520/6521のようなホーン専用アンプが必要になります。もちろん、これらのホーン専用アンプは残留ノイズが極端に低いので、オールホーンシステム以外の構成で使用しても問題ありません。むしろ、全くノイズの聞こえない高性能アンプとして良い評価を得るでしょう。

 ホーンスピーカーは使いこなしが難しいですが、その高性能を生かすには、それに合うアンプを使ってこそ、他のスピーカーでは出ない生々しい音が出せると考えます。