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SCA-7511Mk2-SP
(SATRI Headphone/Compact amplifier)

本製品は製造終了致しました。




SCA-7511Mk2-SP
[ベークライトつまみモデル]
SATRI-IC搭載、SATRI回路採用
DCサーボ、OS-CON搭載、15W+15W出力、4
〜8Ω
(※デザインはSCA-7511とほとんど同じですが、
ヘッドホン端子が1個になりました。)

 


SCA-7511Mk2-SP

[ゴールドつまみモデル]
SATRI-IC搭載、
SATRI回路採用
DCサーボ、OS-CON搭載、15W+15W出力、
4〜8Ω
(※写真は旧SCA-7511です。)

[ご注文方法] [自宅試聴]
[保 証]  [仕 様]
[修理規定] [お問い合わせ]
[SATRI回路の動作原理]


 
SCA-7511Mk2-SPは、内部を大幅に改良し、別ものと言えるほど変わりました。

 旧モデルのSCA-7511Mk2は、良いバランスで鳴ってくれましたが、SCA-7511Mk2-SPと比較すると、どうしてもアラが見えてしまいます。

 今までのSATRIアンプのイメージを一新するサウンドであることは間違いありません。是非一度自宅試聴されることをお勧めします。

何がSATRIを進化させたか

 具体的にどこが変わったかですが、最も低価格なSCA-7511Mk2-SPにさえ、新しいSATRIアンプの特徴が全て生かされています。

V4.3に加え、V8、V6.2が標準搭載されています。
V5.1を取り付けるスペースが独立して確保されました(従来はV4.3の上にハンダ付けでした)。
DCサーボが前段、後段2系統に分かれました。
調整箇所が全くなくなりました。
(長期間の使用でも調整がずれる心配がなくなりました)
V6.2回路の性質により、電源ONですぐ音が出ません (真空管アンプのように3分程度かけて徐々に音が出て来ます) 。
オプションのアッテネータは、これまでと同じSATRIアンプ用のアッテネータがそのまま使用できます。

 


◎特 徴

とにかく情報量が多い

 SCA-7511Mk2-SPは、ボリュームで聴いても音場情報が再現されるため、情報量が少ないとは感じません。ただ標準ではアッテネータを使っていないので、ボリュームでは音の輪郭がややぼやけてしまいます。本当の性能を発揮させるにはアッテネータを入れることをお勧めします。SCA-7511Mk2では、楽器個々の音は出ているものの、SCA-7511Mk2-SPで出ている音場情報と、楽器や声に付随して出て来る小さな音が取り除かれ、整理されたように聞こえます。今までの音はCDに入っている情報が少ないせいと思っていましたが、そうではありませんでした。一度情報量の多い音を聴いてしまうと、もう前の音には戻れなくなります。音楽を聴いていてももの足りなくなってしまうからです。

音場の再現性が良い
 スピーカーの前後左右に音場が広くなります。さらに、スピーカーの左奥と少し内側奥のように、近い位置でも少しずれた位置で演奏している楽器が個々に分離して聞こえます。SCA-7511Mk2では両方の楽器が鳴っていることはわかりましたが、音が重なって不協和音になってしまうことがありました。情報量が多く、楽器や個の位置まで良くわかるサウンドは、今までのSATRIアンプでは出せませんでした。今までのSATRIアンプだけでなく、市販のどの製品でもこのような音は出ないでしょう。

前後の再現性が良い
 音場の再現性の良さと重複しますが、中央に定位する楽器や声がまた独特の雰囲気を醸し出してくれます。この点、ボーカルをよく聴く方には特に魅力的ではないでしょうか。声がスピーカーの中央少し前に『ポカッ』と浮かぶように出てくるのです。録音によってはスピーカー位置の少し奥に出ることもありますが、その違いも聞いていてわかります。二人の声を重ねて中央に定位している場合、どちらも中央から出ているのに、少しずれて前後にそれぞれ分離して聞こえます。SCA-7511Mk2ではここまでの再現性はなく、中央のほぼ同じ位置から二人の声が出ていました。この差はわずかなようですが、二人の声を聞き分けようと思ったとき、無理なく聞き分けることができるかできないかの違いは大きいと思います。声だけでなく、声と何かの楽器を中央に重ねて出している場合も同じことが言えます。

音の質感が良くわかる
 わざとシンセサイザーの濁った音をかぶせている曲があります。SCA-7511Mk2ではそれがそのまま曲全体が濁っているかのように聞こえていました。『なぜわざわざこのような録音にするのか』長い間疑問に思っていましたが、SCA-7511Mk2-SPで聴き直すと、その質感がより本物のシンセに近く、細かい音も聞こえるようになったため、単に濁っているのではなく、雰囲気を出すための効果音として良く考えて入れられていたことがわかりました。SCA-7511Mk2では、ただの濁った音ではなく、よりリアルで深く暗い雰囲気の音場が再現されました。
 ボーカルでは質感がさらに良く出ます。実力のあるミュージシャンの声を聴くと、そのリアルな再現性と迫力に鳥肌が立ちます。SCA-7511でも声の質感は良く出ていましたが、それにリアルさが加わっているのでより本物らしく感じるのだと思います。『声の迫力に押されて、飲まれてしまう』感覚に襲われます。しかも、音量を上げるほどその迫力がさらに真に迫って来ます。。

中低音がしっかり出る
 これまでのSATRIアンプ全般に言えたことですが、OSコンを多用しているせいか、他のアンプに比べて『音が軽い』とか『あっさりしている』という評価がありました。きれいな音を好むお客様からはこの音が支持されていましたが、もっと低音が欲しいというお客様は物足りなさを感じたかもしれません。SCA-7511Mk2-SPでは終段にV6.2を搭載したため、中低音から低音にかけての押し出しが良く出るように変わってしまいました(V6.2は終段の回路の動作が大振幅の信号によって変動するのを抑える回路です)。わざと音を変えようとしたわけではありませんが、回路を改良していった結果、新しい音になりました。SCA-7511Mk2のような小型アンプから、とても小型とは思えないほどしっかりとした音が出て来ます。聴いた方はきっと驚くことでしょう。

新型SATRIプリとの組み合わせでさらに高音質に
 これだけ基本性能が高くなったSCA-7511Mk2-SPですが、SCA-7511Mk2-SPに入れる入力信号も、新しいSATRI回路を通したプリアンプの信号を入力した方がずっと良い音になることを確認しています。V8,V6.2を搭載したPRE-7610Mk2-SPとSCA-7511Mk2-SPの組み合わせで出て来る音はこれまでどうしても出なかった音楽の感動を伝えてくれるアンプになりました。上位モデルのPRE-5410Mk2-SP,PRE-5420Mk2-SPはさらに高品位なサウンドになります。



◎基本オプションと価格


SCA-7511Mk2-SP価格表(税込)

※各アッテネータご紹介ページはこちらです。

Typeの意味
Type A: SATRI-IC V4.3のみ搭載
Type B: SATRI-IC V4.3レジン+V5.1レジン搭載
Type C: SATRI-IC V4.3レジン+5.1テフロン搭載
Type D: SATRI-IC V4.3テフロン+V5.1テフロン搭載

 上記オプション以外にも、さらに洗練された音質をお求めの方向けにカスタム化の作業をお受けしています。

・入力抵抗をPCN巻線抵抗に交換
・電源ダイオードをショットキーダイオードに交換
・サーボ用OPアンプをオーディオ用OPアンプに交換
・アッテネータとアンプ基板間の配線を金メッキ単線に交換
・入出力配線の一部、電源配線の一部を金メッキ単線に交換
・足を銅足に交換
・基板取り付けネジを銅ネジに交換 など


 詳しくはメールでお問い合わせ下さい。

◎ご注文方法

 メールかFAXでご注文できます。お好きな方法でご注文下さい。

 メール注文   → [メール注文]へGO!
 FAX注文    → [FAX注文]へGO!

 詳細説明を読んでからにしたいときはこちらへどうぞ → [ご注文の詳細説明]


◎保証


 お客様情報は弊社で管理しておりますため、保証書がなくても弊社の規定に従った保証が適用されます。
 従いまして、保証書は不要のため発行しておりません。

 詳しいご説明はこちらです。→ [保 証]


◎修理規定

 通常使用状態でお使いの場合、お買い上げ後1年以内の故障は無償修理致します。
 詳しいご説明はこちらです。→ [修理規定]


◎自宅試聴

 自宅試聴をご希望のときは『試聴屋』までご連絡下さい。
 詳しい説明はこちらへ → [自宅試聴をどうぞ]


◎仕様


SATRI Compact Amplifier - SCA-7511Mk2
ゲイン 20dB
入 力 電圧 x 2
出 力 15W+15W
適合インピーダンス 4Ω〜8Ω
音量調整 ボリューム
ケース仕上げ 前面パネル = 茶色メタリック塗装
天板 = 黒縮み塗装、シャーシ = 黒塗装
サイズ H76 x W235 x D345
重 量 2.6kg

SATRI回路の動作原理

 SATRI回路とは、従来の増幅回路とは増幅の概念が全く異なります。SATRI回路は増幅機能を2本の抵抗の比で行えるように工夫した新しい増幅方式です。従来の回路を使った増幅器と異なる次のような特徴があります。
  • 入力インピーダンス0(ゼロ)、出力インピーダンス∞の回路です。
  • 電流で動作するアンプです(ただし一般的な電流アンプとは異なります)。
  • トランジスタの増幅機能を使用していないため、従来のアンプのようなgmの非直線性が原理的に発生しません。
  • 電流を規制しませんので原理的にスルーレート問題が発生しません。
  • 原理的に歪を発生しない回路のため、負帰還をかける必要がなく、トランジェント歪が発生しません。
  • RLをボリュームとすることで、増幅度そのものをコントロールすることができるので、ボリュームの位置によるS/Nの悪化を最小限にとどめることができます。これは特に小音量再生に優れることを意味します。
  • 負帰還など時間を乱す要素がないので、現実音に近い自然な再生音になります。

などの優れた特徴を持っています。詳しいご説明はこちらへ → [SATRI回路の解説]


◎進化したSATRI回路の動作

 V8、V6.2が搭載されるまでのSATRIアンプは、「抵抗比で増幅する回路」をIC化したSATRI-IC V4.3を中心に構成されていました。V4.3の動作をさらに安定化させるための改良として、超安定な電流を供給するV5.1がその次に開発されました。これだけでも充分良い音が出ていましたが、その後ろに来る電力増幅段はシンプルな無帰還バッファでした。

 前段のピュアな信号がスピーカーまで届くには、この電力増幅段を改良する必要があるということで、電力増幅段のバイアス固定化に挑戦し、SATRI V6.2が生まれました(V6.2は電力増幅段のためIC化されていません)。V6.2は音質を最優先させた結果、電源を入れてから数分間正常な音が出ないと言った点には敢えて目をつぶりました(AMP-5513は1分程度で正常に音が出るV6.3を搭載しています)。

 さらに、V8.0では、前段と後段の電力増幅部を回路的に分断し、前段の影響が後段に及ばないように、また後段の影響が前段に及ばないようにした回路です。また、電源から回り込んで影響が及ぶのを防ぐため、電源回路も前段、後段と別に分けています。さらに、後段から前段にかけていたDCサーボ回路までも分離させ、前段、後段に独立して搭載するという念の入れようです。

 これら数々の改良を施したSATRIアンプは、もはや従来のSATRIアンプと同じ音のはずはなく、一段上の次元に飛躍を遂げました。

◎お問い合わせ

会社名 有限会社タキオン 「試聴屋」 担当:山崎
電話番号 03-5296-9265
FAX番号 03-5296-9266
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