SATRIアンプユーザ
保岡邸
(SATRIプリの製作)
マルチアンプシステム
1.なぜSATRIプリ作成しようと考えたのか
・マルチ方式なので必ずプリアンプが必要です。
・現状のプリの音に不満がある。
・検討の結果、EQA-5610Kを改造すればプリアンプとして使用可能ではとの結論ですが必ずしも最初から自信があったわけではありません。
2.必要器具
この製作にはハンダゴテ等の他に金属(アルミ)加工用のドリルと穴を拡大するリーマ等が必要です。
3.必要部品
EQA-5610Kのほかに10Kオームの可変抵抗器、配線用のコード少々が必要です。
EQA-5610K改造 SATRIプリ
4.SATRIプリの作成手順(EQA-5610Kの改造)
4-1. まずEQA-5610Kを入手する(当たり前?)
4-2. ケースの加工
・ボリュームの取り付け穴加工
ケース前面の電源スイッチ用の穴をリーマ等で大きくし、ボリュームを取り付ける。私の場合、AMP-5512KについてきたALPS製の小型ボリュームを取り付けました。あまり大きなものは取り付け不可です。本当はセイデンのアッテネータを付けたいところですがサイズ的にこのケースを使う以上は無理です。
・電源スイッチの取り付け穴加工
電源スイッチは多少操作性に問題はありますが、裏面に穴を開けて取り付けます。
4-2-3. 準備と配線
ボリュームと電源スイッチの穴を開けたら、事前準備は次の点です。
・RIAA用の素子をジャンプするため基板上の抵抗を2本取り外します。
・SATRI-ICから基板へ出ているジャンパ線を取り外します。
・基板の裏面に補助用の配線を1本ハンダ付けし、SATRI-ICの出力をDUAL TRの入力とボリュームの入力へ配線します。回路図を参考にしてください。
補助用配線
|
DUAL TRの配線とVR配線
|
変更回路図
|
・準備が終われば全体の配線です。
・ボリュームの一方はアースへ配線します。
・入力、出力、電源周りの配線して終わりです。
4-2-4. 確認
・配線が間違いないか確認した後、電池を入れスイッチをいれます。
・正常であればランプが点灯します。
・デジタルテスタ等で左右のチャネルの直流出力電圧を確認します。正常なら1mV前後になるはずです。極端に大きな電圧が出れば電源を切り、どこかおかしくないかもう一度確認します。正常ならこれで完成です。
4-2-5. 注意
このSATRIプリはSATRI-LINK専用です。従って電圧出力の機器を使用する場合、必ずCDプレーヤ等の出力にDC漏れがない事をテスタ等で確認した後使用する必要があります。これを確認しないと装置を破壊する場合があります。
5.試聴
さて以上を確認したらいよいよCDプレーヤを接続し音楽を聴いてみよう。すばらしい音が聞こえてくるはずです。どうですか。
6.今後
これで完成ですがこれから取り組むとすればボリュームのセイデンへの変更でしょうか。また電源を車用のバッテリーへ変更すると一段と力強い音へ変身します。
7.試聴機器
SATRIアンプ
|
自作チャンネルデバイダ
|
CDプレーヤ
|
プリアンプ
|
SATRIプリ |
パワーアンプ
|
高音用 AMP-5512K(12)
低音用 AMP-5511K(12) |
チャンデバ
|
CD方式6dB/OCT:クロス 650Hz、SH-D1000 |
スピーカ
|
TAD TL-1601B+ラフトクラフト・ウッドホーン
TAD TD-4001+ラフトクラフト製BOX |
CDプレーヤ
|
デンオン DCD-S10(13) |
DAC
|
MSB LINK-DAC |
|