使いこなしコーナー
SATRI回路の解説
SATRI製品FAQ
SATRI製品の鳴らし方
アース
エージング
マルチシステム構成
チューンアップルーム
自作SATRIプリ
抵抗比較実験1
抵抗比較実験2
抵抗比較実験3
抵抗比較実験4
抵抗比較実験5
ダイオード比較実験1
LClock XO実装1
LClock XO実装2
DAC-2000改造1
トップページ
|
アース
アースは目立ちませんし、日本ではコンセントにもアース専用端子がありません。それに、アースをつながなくても音は出ます。そのため軽視されがちで、かなり経験の長いオーディオマニアでもアースを取らずに使っていることがあります。
ところが、これが間違いの元になっています。SATRIアンプをお使いいただくときも同様です。SATRIアンプの場合は特に音像のでき方や空間表現、奥行き表現などが良く出ますが、これも電源がきちんとしていることを前提にしています。電源環境はどの家庭でも違いますので、同じSATRIアンプを使っても誰もが少しずつ違う音を聴いているはずですが、アースを取ることで、定位や奥行き感がきちんと出るようになります。音質的にもギスギスしたところや不自然なところがなくなります。もちろん、アースだけで全てが解決するわけではありませんが、アースを取ったシステムと取らないシステムの違いは大きいと思って下さい。もし、最初にアースを取ったときに良くわからなかったとしても、そのまま2〜3週間聴き続けて下さい。その後、耳が慣れた頃にアースをはずしてみると違いが良くわかるはずです。
アースを取ると言っても、アース端子が付いていない機器は困りますよね。そのときは、とりあえず金属ケースを止めているネジに取り付けます。アースは、使用する機器全てにつなぐのが最も効果がありますが、つなげば何でも良いというわけではなく、各機器から1本ずつアース線を出して、それを1点でまとめて、それを大地まで持って行きます。面倒だからと各機器のアース線を数珠つなぎにしてはいけません。新しい機器が増えたときのために、部屋に1つアースコンセントを設置しておくと便利です。
アース線を地面に設置するには、正式には電気工事士に依頼するのが良いですが、庭にアース棒を打ち込むだけなら一人でもできます。日曜大工のお店に売っているアース棒を買ってきて線をつなぎ、大地に打ち込みます。正式には、導通が悪くならないように周囲を少し掘って導電材をまわりに流してからアース棒を埋めるのが良いですが、アース棒を打ち込んでときどき水をまく程度でも使えます。
SATRIアンプは、アースを取った環境で試聴していただいた場合は大体良い評価になります、そうでない場合は評価が悪くなることがあります。アースを取って聴くことはオーディオの基本と考えて下さい。アースを取らない状態で評価しても、その機器本来の音を聴いていないことになりますので、そのような評価はあまり信用できません。
アースをつながないときは問題なく鳴っていたのに、全部にアースをつないだら発振音のような音が出るようになったという場合は、どれかの機器と機器の間にアースループができてしまっています。アースループとは、機器の内部回路どうしがアース線を通して輪のように循環するような結線になってしまったときに起こります。アースが取られることを前提に作られている機器(海外のオーディオ製品は電源にアースピンが付いていますので多くはアースを考慮しています)ではあまり問題になりませんが、日本の製品でアースを取ることを考慮していない製品では、回路基板とシャーシが電気的に分離していない構造になっていることがあります。このような場合にアースループが生じやすくなります。
アースをつないで問題が出る場合は、アースを取る機器の組み合わせを変更するなどしてアースを取ると問題が出る機器がどれかを探し出し、その機器のみアースを取らないようにします。
|
|