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抵抗比較実験 No.3

I/V変換抵抗 比較試聴 Part3 同族比較(リベンジその1)

はじめに

 
Part2においてリベンジ宣言をした以上 やらないわけにはいかず再度Part2で試聴した抵抗の再評価をやりました(各所からかなりのプッシュがあったりして..)。

 抵抗のエージングを行うことにしましたが、エージング方法と時間を決めなければなりません。

 以前から、抵抗切換え式アッテネータを作成する時に使っていた 実績のある(と言っても2回だけ)スピーカ端子に並列接続する方法を使いました。

 ← こんな感じです。

 エージング時間ですが、長すぎても飽和領域に達するだけで不都合はないのですが、短いとエージング状態に差が出そうなため、とりあえず約5日間、125時間としました。


1.評価したシステムなど
2.評価した抵抗
3.試聴ソースに関して
4.評価順序
5.評価結果
6.総評

1.評価したシステムなど

 システム概要に関しては第2回を参照してください。

 第2回からの写真で見える違いはありません。システム変更点は、ラインアンプやハンダ付けやり直し、OPAMP AD811→OPA627への変更、ケーブル変更、トランスポート、スピーカ制振処理追加程度です。

 DACは第2回と何ら変更をかけていませんが、九州遠征をしてエージングが進みました。

 しかしながら、微少レベルの音の反応性とSNが著しく向上しシステムとしての完成度が上がったため、前回よりも検出能力が向上しました。

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2.評価した抵抗

 第2回のリベンジですので ほとんど変りませんが、一応上げておきます。
 スケルトンのオリジナルを追加したのが唯一の変化点です。
 詳細に関しては、第2回を参照にしてください。


カテゴリ1 Panasonic 酸金
No
写真
メーカー
型式
種別
W数
価格
購入店
エージング
1
Panasonic
?
酸金
1W
?数十円
もらいもの
2
Panasonic
?
酸金
2W
?数十円
もらいもの
3
Panasonic
?
酸金
3W
?数十円
もらいもの


カテゴリ2 東京光音 カーボン
No
写真
メーカー
型式
種別
W数
価格
購入店
エージング
4
東京光音
?
カーボン
1/4W
\200
三栄無線
5
東京光音
?
カーボン
1/2W
\200くらい?
三栄無線


カテゴリ3 DALE 巻線
No
写真
メーカー
型式
種別
W数
価格
購入店
エージング
6
DALE
NS-2B
巻線
2W
\460
海神無線
7
DALE
NS-5B
巻線
5W
\560くらい?
海神無線


カテゴリ4 進 プレート抵抗系
No
写真
メーカー
型式
種別
W数
価格
購入店
エージング
補足
8
進工業
RE55
プレート
1/2W
\40
テクニカルサンヨー
 
9
 
ニッコーム
プレート
1/2W
\40
若松通商
 
10
進工業
RE55
+VEM
プレート
1/2W
\40+α
テクニカルサンヨー
制振材VEM貼付
エージング


カテゴリ5 スケルトン系
No
写真
メーカー
型式
種別
W数
価格
購入店
エージング
 
11
福島双葉
スケルトン
酸金
2W
\250+α
テクニカルサンヨー
制振材VEM貼り付け
12
福島双葉
スケルトン
酸金
2W
\250+α
テクニカルサンヨー
絹糸+トライガード
13
福島双葉
スケルトン
酸金
2W
\250+α
テクニカルサンヨー
絹糸+エポキシ固め

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3.試聴ソースに関して

 第2回と同じソースです。

  1. Vocal :ケイコ・リー ビューティフル・ラブ CBS SONY SRCS8363 97年録音
         より #1 ビューテイフル・ラブ (ボーカル・ソロ )
  2. JAZZ :The LA4亡き王女のためのパヴァーヌ EAST WIND PHCE2043 77年録音
         より #1 亡き王女のためのパヴァーヌ (サックス、ギター、ドラム、ベース)
  3. Violin:潮田 益子 イザイ バイオリン・ソナタ op27 fontec FOCD3284 97年録音
         より #4 (バイオリン・ソロ )
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4.評価順序

 第2回と同様に、カテゴリ中での差異に注目して聞く事にしました。(以下同文)
 カテゴリ内で順序を決め Vocal (Keiko Lee)を抵抗を交換して聴き、次に 同じ順番で抵抗を交換しJazz( LA4)を聴き、最後に同様にViorin(潮田益子)を聞きました。
 従って カテゴリ内で最初に聞いた一番手の抵抗がリファレンスとなり、二番手の抵抗は1番手に比べてどうか?、三番手は? という感じの聴き方になっています。
 また、3種類聴き終わって カテゴリ内の相対評価と カテゴリの傾向に関してまとめることにしました。
 カテゴリ内の順序は 下記の結果を参考にしてください。



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5.評価結果


・Panasonic酸金

 前回 3W>1W>2 と評価を下したが、エージングが完了した時点で この評価がどうなるかが注目点

 
W数
Vocal
Jazz
Violin
備考
Panasonic 酸金
2
ディテールが無い、単調、音が空間に溶け込む感じが希薄、音が薄く乾いた感じ。 鐘の音が硬質、ガラスのよう、フルートが乾いている、ブラシがざらざらしている。バスドラがベコベコ、ベースが弾んでいない。全体に乾いて薄目、特にシンバルが良くない。ギターに変な響きが付加される感じ。 クリアでない、ガサガサしていて艶が無い、産毛のような繊細さがない、高域の美しさがない。  
2Wより細身な感じだが良い、乾いた感じだが2Wより抑えられている。 ディテールは2Wより出ているがデフォルメされた感じ、ガラスが鐘に近づいた感じ、ブラシがベタベタしている感じ、フルートに変なひびきが乗る。ベースがやはり弾まない 2Wよりギターは良いが、ペタペタした感じになる。 2Wに比べて高域の美しさは乗る、逆に変に強調されバランスが悪く ガサガサしている。ディテールが変に出る。  
3
1Wより出力が大きい感じ、1Wよりウェットな感じで良い。 1Wより鐘が自然、鐘に近いが、変な余韻が付加される フルートが遠い、バスドラが軽くない、ややべたべたのブラシ1Wより良い、弾まないベタッとしたベース、ギター変な響きは乗らないが、ディテールのない感じ。 1Wとは逆に高域が抑えられた感じで、中抜けの音、自然でない。  

 カテゴリ内

     3W>1W>2W
     傾向的にW数が大きいほうがエネルギが低域寄りだが、変な付帯音があって それがW数によって変わってくる感じがする。よってクリアでない音質となる。
     2Wが良くないのは、もっとも大事な中域で余分な響きが乗るためか?

 抵抗の傾向

    Panasonic 酸金抵抗は不自然な音
    特にバイオリンで強く感じる。薄めでガサガサした感じになり、あまりI/Vに適しているとは思えない。

・東京光音 カーボン皮膜

 前回 1/2W>1/4Wという評価を下したが、エージングによって評価が変わるのか?


 
W数
Vocal
Jazz
Violin
備考
東京高音 カーボン
1/4
ディテールが不足、ややガサガサ、ウェットな表現が苦手か?、やや単調、煩くない、くせは少ない、舌の動きが見えない、ラッパが単調。  鐘が硬質、肉厚な鐘の感じ、フルートが乾いた表現になる。ベースの指使いが見えない。バスドラが太鼓になってない。ブラッシングが乾いた表現、ギター一本調子、くせはあまり感じられない。 潤いのある表現に近づいているが至っていない。痩せて上すべりしている感じ。  
1/2
1/4Wよりディティール表現は良好、ノイズフロアが下がった感じ、音の消え際が良い、ガサガサ感が減った。より落ち着いた表現、口の動きが読みやすい。ラッパの表情が出てきた。 1/4Wより音が伸びており、弓が弦の上を滑る感じが表現できている。    

 カテゴリ内
    1/2W > 1/4W
     1/4Wと1/2Wの差は大きい。
     1/4Wはディール表現が暗騒音に埋もれている感じで結果として乾いた、痩せた表現になっている。1/2Wはウェット感が出て粘りが出てきて良好。

 抵抗の傾向
    Panasonicよりかなり良好
     非常に癖が少ないが、ディテール感が不足しており、やや乾いた音となっている。

・DALE 巻線抵抗

 第2回で物議をかもし出した抵抗 前回の判定では 2W>5W
 第2回では NS-2Bのエージングが進み、NS-5Bはほぼ新品だったので大きな違いが出たが、125Hのエージングの評価は逆転するのか?


 
W数
Vocal
Jazz
Violin
備考
DALE NS-2B
2
消え際まで表現出来ている。やや鼻声、口に動きがだいたいつかめる。ラッパとボーカルのバランスが良好。 金属の鐘になる。フルートがスムーズ、ブラシがやややかましい、バスドラのアタックがつかめる、ベースの指使いがやや見える、胴鳴りとの差は分かる。弦の一本一本の分離が良好。 良好だがやや金属的な弦、若干荒い、ディティールは良好だが煩い。 .
DALE NS-5B
5
僅差だが2Bより静か、落ち着いた表現、舌の動きちょっとがよく見える。 2Bとの差は僅差、ブラシの穂先の収束具合が見える分良好、ベースの指の位置のフォーカスが2Bより良好、落ちついている。静か。 重心が下がった感じ、煩さが抑えられて金属的な感じは減っている。 .

 カテゴリ内

    5W > 2W
     2Bと5Bの差は僅差である。5Bの方がノイズフロアが下がって正確かつ 重心の低い落ち着いたで静かな感じ
    5Bが今回の中でベスト

 抵抗の傾向
    ディテールの表現、やや煩いものの表現力に富む
    東京光音とは格が違う。

・進工業 RE55族 プレート抵抗

 前回は未エージングのRE55がニッコームに負けたが、エージング後はどうなのかが注目点。

 RE55 → ニッコーム → RE55改造 の順で聞いた。


 
W数
Vocal
Jazz
Violin
備考
RE55 オリジナル
1/2
オンマイクな表現になる。癖は少なく悪くないが、巻線に劣る。透明感が無い、ディテールがないわけではないが音の消え際に段付きがありリニアリティが若干悪い感じ、常に特有の響きが着く感じ。 金属の鐘の音であるが、余計な付帯音が感じられる。フルートも独自のメタリックな響きがある。ブラッシングもブラシの数が増えたような感じで煩い。ウッドベースが軽い、バスドラは薄いが軽く出て良い、ギターはきらきらしているがクリアではない。 癖が感じられる 高域がややヒリヒリしている、やや不自然な艶が乗る。消え際がスッと消えて粘らない。 .
ニッコーム
1/2
エネルギがやや高域より、やや特有の濁りを感ずる、スッと消える感じで悪くないがディテールの不足感が残る。 RE55より低い帯域によけいな響きがのって聞きにくい、鐘の音が不自然、フルートも濁る感じ、ブラッシングは太鼓の皮の感じが強調される、ベースもなんか濁った感じ、ギターも響きがおかしい、独自の癖が強い。 RE55に比べて太い。なんか不自然、うるさい、消え際がサッと消えて不自然。 .
RE55+VEM
1/2
ニッコームにあったような濁りは感じられない、消え際のリニアリティは良好、巻線ほどのクリアさはなくちょっとボーとしているがバランスは取れていて安心して聞ける。 RE55のへんな響きは残るがだいぶクリアになった感じ、鐘がやや自然、フルートも付帯音が少ない、ブラッシングが適正、バスドラが軽い、ベースややボケるものの余計な音はしない、ギターも自然。 弦がまだ自然、やや煩いが我慢できる やや過多にツヤが乗る感じ。 .

カテゴリ内
    RE55VEM>>RE55>ニッコーム
     ニッコームにはやや低い帯域で付帯音が乗っており、本来の音と混ざり合って濁る感じが強い、RE55は付帯音の帯域が高く、メタリックな響きとなるが まだマシ、VEM付きでは この付帯音が適度に抑えられていて聞きやすく自然な感じとなり良好。

抵抗の傾向
     特有の付帯音が乗って濁りが感じられる、消え際のリニアリティに難がある。
     金皮族にしては癖が少ない方

・スケルトン族 裸酸金抵抗

 前回、改造により大幅に変化した。今回はリファレンスとして オリジナルスケルトンを加えて評価した。

 誤解がないようにことわっておくが、絹巻トライがガード巻きはテクニカルサンヨーから購入したものでなく私が勝手にスケルトン改造したものであるから全くの別物である。いすれ評価するつもりであるが受注生産という点で現在のところ踏みとどまっている。

 オリジナル→VEM巻き → 絹+トライガード(TG)巻き → 絹巻+エポキシ固めの順で聞いた。


 
W数
Vocal
Jazz
Violin
備考
オリジナル
2
RE55に比べて余計な響きの無い分良好、消え際のリニアリティが不足、スッと消える ややボケた感じ。 鐘はわりと自然、やや曇っているが癖は少ない、ブラシが少なく感じる、フルートも曇る、バスドラは弾まない、ウッドベースも弾まない、シンバルハイハット流域のエネルギが希薄で物足りない、ギターの領域にやや癖あり。 高域がややヒリヒリし、ややボケてリアル感が希薄、癖は少ないほうか。 .
VEM巻き
2
オリジナルに比べ、ボケが少なくオンな表現で悪くないが、独自の付帯音が多く癖が強い 浮いた感じはしない。  金属鐘の音、リアルっぽいがやはり癖を感じる、フルートがややヒステリック、ブラシがざわざわオフマイクで量が多い感じ、バスドラがベタベタしている、ベースが一本調子 ディティールが難か?、ギターも音切れが弱い。 高域に付帯音があってきつい、潤い以前に濁っている。 .
絹+トライガード巻き
2
付帯音がVEMより少ない、巻線ほど解像度はないが落ちついている。口の動きは読める。  ややおとなしいが高域に癖 フルートは落ちついているがやや上すべり、ブラシの穂先までは見えない、バスドラやや弾む、ベースも弾むが細かい動きまでは読めない、ギター良好だが やや表現仕切っていない。 濁りは減ったが、暗騒音多め、やや上すべりでヒリヒリすることがある。潤いまで達しない。 .
絹巻+エポキシ固め
2
僅差だがトライガードより良好、口の動きが読みやすい。リアルっぽい。 鐘は高域が抜けた感じで好ましい、細高域がややヒリヒリ、フルート安心して聞ける。ブラシの先がやや不鮮明 バスドラは弾んでいる。弦もよいがDALE巻線に比べるとディテールが弱い。かなりリアルな感じが出ている。 やや暗騒音は残るがかなり聞きやすくなった。ヒリヒリ感は減り、上すべり感も減り潤いが出てきた。 .

 カテゴリ内
    エポキシ>トライガード>>オリジナル>VEM
     オリジナルは暗騒音も少なめで癖も少ないが音がボケる傾向がある。
     VEM巻きはオリジナルのボケを救済できるが高域に付帯音が付加され煩く安心して聞けない。RE55に使用して効果が期待されていたVEMであるが、使いようによっては逆になってしまうこともあるということがわかった。制振チューンは難しい。
     トライガード巻きもエポキシ固めもオリジナルのボケ感は抑えられる。暗騒音は残るが、付帯音のレンジがこの順番で高域にシフトしており、エポキシでは暗騒音が可聴帯域を越えた感じで 落ち着きが出てくる。
     今回の評価ではエポキシ固めがかなり良好であったが巻線抵抗は越えられない。

 抵抗の傾向
    スケルトン系は巻線に比べて繊細さに欠けるが 余計な付帯音が少ない傾向にある。


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6.総評

    ・125時間のエージングにより、前回に比べて評価が逆転したものもあり 明らかにエージングの効果が確認された。

     音の落ち着きの点でエージング前と比較にならないくらい良くなった。
    ・同一種の抵抗は一般的な傾向として、W数が大きくなると付帯音が減り、ディテールの表現が上がる傾向がある。

    ・RE55、スケルトンの改造例において抵抗の外部に被覆、制振処理を行うと明らかに音の変化が確認される。
     特にスケルトンの場合、被服の材質に敏感。カチカチのほうが良好のよう。

    ・よく聞いていると、反応の鈍い抵抗とと付帯音が付加される抵抗がある。付帯音はその帯域により人間の耳に敏感なものとあまり気にならないものがある。付帯音は特にバイオリンにおいて濁り感を与え、音のキツさを引き起こす。

    ・被服の材質や抵抗の大きさにより、付帯音の領域がかなり変化することを感じた。

    ・ゆるい被覆では音のボケがあり、被覆するとシマる傾向に有るがよけいな付帯音が付加される、付帯音を可聴領域から追い出すには固い被覆や、大きくして振動しにくくすることが重要か?

    ・RE55とニッコームでは付帯音の帯域が異なり、ニッコームの方が耳に付くため好ましくない。
    RE55+VEMでは、適度に付帯音がダンプされるためにやや反応が鈍いものの、バランスが良好。CPは最高である。

    ・今回の評価の中では ダントツに巻線、特にNS-5Bが良好で他と格が違う、次点としてリアルさバランスの良さでスケルトンエポキシ固めが良好、RE55+VEMも反応が鈍いものの良い。

評価時に気がついたこと
    ・LA4の亡き王女のパヴァーヌは、多種の楽器の音がいろんなパターンで入っているため評価に適する。特に、最初の鐘をチンチン鳴らす次点でおおよその見当がついてしまう。

    ・バイオリンは付帯音に敏感なソースであり、付帯音があると濁り感が出る。

    ・今回の評価では 相対的にボーカルにおいて差が判りにくかった。

    ・システムのS/Nが向上し、音のディテールが聞き分けられるようになって評価作業が楽になった。相対評価であっても評価システムの能力は当然ながら問われるので、これからも修行して評価に適するシステムを作ることが必要である。今回、特にケーブルによる能力アップが大きかった。

考察
    ・抵抗による音の違いは 抵抗体自体で反応の良さ、鈍さ、微小領域でのリニアリティ等の素性が決定され、被覆で付帯音が決定されるようである。

     原理的に付帯音が発生しないスケルトンよりもエポキシ被覆が良好なことから考えると 少量の付帯音は毒にも薬にもなりそう。もっとも、被覆によって抵抗体の振動自体が制御されることも大きい。

    ・今回 スピーカ端子に接続し音声信号を流して125時間のエージングを行ったが、一応の成果はあったようである。

     しかしながら、このエージング方法が適切か、時間が適切か検証していない。また、抵抗の素材、W数等によってもエージングの速度が異なるはずであり、抵抗の種類によってはエージングの進行度が大きく異なる可能性が高い。

     この問題に関して、エージング時間に水準を設けて 比較試聴することにより、進行度と傾向がサーベイできそうであるが45種類もあるととても各種類によって検証できない。

     よって、一通り評価が終了した時点でベスト2〜3の抵抗に絞って行いたい。

    ・評価の方法(システム、被験者?)が回数を重ねるたびに良くなってきている...ような気がする。

今後の予定

    現在手持ちの抵抗は45種類、すべてを一度に評価することは不可能。

    抵抗体のカテゴリにより似た傾向の音がすることは判っているため、金属皮膜、カーボン抵抗、巻線等のカテゴリ別に7種類をエントリし数Partに分けて評価を行う。

    7種類という数は、抵抗エージング治具の処理数であり、一度に正確に比較できる限界の数である。


    各Partにおいて1〜2種の抵抗を選び最終的に決勝戦を行う予定 目的はポストYAMに相当する抵抗を見つけることである。

    次回は、カーボン抵抗を評価する。お楽しみに

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