自作スピーカ工房のレファレンスとしてAMP-5512Kを購入
(AMP-5512K+DALE巻線アッテネータ構成)
この度、アンプを長年連れ添った山水のAU-α907KXから、バクーンのAMP-5512Kに更新しました。私としては、自作スピーカを大量に作っていく中で作ったスピーカのキャラクタや性能を試聴したり、音楽を楽しむためにアンプを使いたい。
(
『フェイズブランドのスピーカー工房』はこちらです)
これまでは、著名な国産プリメインを選んできて3代。国産プリメインはどうしても重く大きく多機能で出力が大きすぎる方向です。山水の例でもバランスが良く使いやすいが切れはもう一歩。自作スピーカの情報集めに良く行くイーディオ社の、秋葉原実験室で聞くような良い音が、同じスピーカなのに出ません。ユーロユニットの性能判断を間違えない程度のアンプが欲しい。また、ボリュームも907で自宅では8時の位置であることが多く、上げても10時まで。ハッキリ言って無駄。家庭で欲しいのは音の良い小出力のそしてできれば小型のアンプです。メーカはそんなもの作らないだろうが(って僕だけではなく長岡さんも似たようなことを言っています)。山水の場合は経年劣化もあるでしょうから、同じ山水での買い替えを含めて良いものがあればと思い探しました。
概ね50万円以下という予算のなかで、セパレートはセットで200万円くらい欲しい。外国製プリメインはハッキリ言って情報不足でわからない。そういう中で、ベンチャー企業にもかかわらず(の故か)AMP-5511Kを貸し出していただいたので聞いてみると、フルレンジが妙に良く響く。意を決してAMP-5512Kの方を注文しました。自宅のスピーカは2Ω程度の低インピーダンス型が多いからです。
アンプの自作はしないので、知人に組立てを依頼し、このほど出来上がってきました。結果を聞くと、音場感が良い。音が、特に高域がきれい。良いアンプだと思います。バランスとしては今までよりややハイ上がりのようです。掲示板等で書いた第一印象がそのままですので、再紹介します。
【音だし10分での第一印象】
| 透明で繊細。音場広大。低域はゆるくバランス上はハ
|イ上がり。ボーカルは
ぐーんと伸びる。無色透明ではな
|く塗装と同じ黒い
艶を感じる音色。現時点で既に907KX
|よりは上。
【2日目/25日】
| 黒い艶を感じる音って、我ながら意味不明ですが、周
|波数特性はフラットで、張り出さない、地味な、濁って
|いないという感じでしょうか。数時間の使用中に低域は
|
どんどん透明になって音程明快で締まってきています。
|低音の量はもう一息? スケール感は907の方があり
|ます(907の出力は170W)
【3日目/26日】
| サブスピーカでは
申し分無し。メインスピーカではや
|やハイ上がりで硬質。要再調整でしょう。なにぶんアン
|プの音質というのは、僕にとってはスピーカの前段で全
|部一緒みたいなもので、評価しにくいのですが、トータ
|ルでサブスピーカでは良い音です。
ピアノの
コロコロなる感じ。クラブサンの
切れとエレガントさ。ボーカルの
発音の明瞭さ。いずれも及第点で、今後のスピーカ工作が楽になるだろうと思います。ただ、スケール感はサンスイ並かやや小さい感じ。なお、現時点はエージングやセッティングが充分ではなく試用開始時点での評価であることをお断りしておきます。
『フェイズブランドのスピーカー工房』より抜粋
★5 バクーンのアンプAMP-5512Kを導入(99/11/25)
10月に注文して、組立ては知人に依頼したものが、今日届いてきました。
上:AMP-5512K
中:CDのティアックVRDS10
下:907KX、
左右:防磁三男ビファ仕様
その右:お目覚めFM専用オーダックスの岡持ち1号くん。
907とCDの関係がマニアにあるまじき実に安易なセッティングなのですが、今度のアンプはそういう配置はできない変形サイズで、ラックが要りますね。
音質に配慮の無い、仮置状態です。小さく軽い高級アンプというのが買った理由です。重いのは移動がしんどい。出力は家庭用には充分。907の方は大音量大部屋用に回します。CDも買いかえることになると思いますが、DVD等の新メディアの成熟待ちでしょう。
907ではいじる気のしなかったバラックのままのメインスピーカ。なんとかしないと。
音は掲示板に書いたとおりですが、数時間の使用中に低域はどんどん透明になって音程明快で締まってきています。低音の量はもう一息? スケール感は907の方があります(907の出力は170W)。
★6 自宅サブ機で聞くバクーン5512K(99/11/27)
サブスピーカとは → 3種類の10センチ2ウエイが3面についた音場型。
ピアノがコロコロと美しい。10センチウーハなのでドームミッドよりは柔らかい中域ですが艶がたっぷりあって柔らかく、魅力のあるボーカルです。音量を出さなければオケもオルガンも快適。