AMP-5513試聴記

大阪の正田様より

使用機器

　AMP-5513を購入しました大阪の正田です。
　少し遅くなりましたがAMP-5513、Bタイプの試聴記が出来ましたので簡単ではありますが送らせていただきます。率直な感想です。

　ケーブル類は付属のものを使用しています。
試聴はすべて電流リンクで行いました。電圧接続より情報量が多くなります。

　今回はCDP→DAC-2000→AMP-5513(プリなし)→SPの試聴記をお伝えします。PRE-5410+AMP-5513はまだ試していませんのでまた後ほど、、

　まずはじめに箱を開けて驚いたのはその大きさと重さです、現在AMP-5512を使用しておりますがこれほど大きいとは思いませんでした。AMP-5530ぐらいあるのではないでしょうか。

　現在使用中のPRE-5410+AMP-5512でも十分な音質で満足しておりましたので、さらにこの大きなAMP-5513ではいったいどんな音が出るのだろうと想像しただけでワクワクしてきます。まずアンプの電源を入れると同時にカキーンとスイッチの大きな音が放熱器に響きます。そしてアンプを温めるために15分ほどそのままにしておきます。かなり熱くなりますが直接触らない限りほとんど気にならないでしょう。

　音を出してまずはじめに感じた感想ですが、部屋の空気がまるごと変化してしまいます。AMP-5512+PRE-5410でもかなりの音場の広さがありましたが部屋全体の空気感までもが変化してしまった経験は生まれて初めてです。

　ソースによっては録音スタジオにいるかのような雰囲気です、部屋の奥の壁がなくなり床の下のほうまで空間が広がります。この時点で、音質等すべての点でPRE-5410+AMP-5512をはるかに上回っていると感じるのですが、音の出方がまったく違うような気もします。そして聴いていると空間の奥のほうに何かがあるような、何と表現すればいいのか難しいですが、目には見えない何かが感じとれます。これは何でしょう？

　さらに驚いたことに、曲の中で今まで普通に聞こえていたメロディやバックの演奏になんともいえない抑揚が現れ、今まで埋もれていた楽器の音やバックコーラスなどが掘り起こされていることです。抑揚と音階、そして楽器の分離がはっきりと表現できることで、いつも聴いていた曲がまるで違う曲に聴こえてしまいます。曲のタイトルを見ずに再生させると歌い出しの部分までなんの曲だったか分からないものもありました。

　これが演奏者や歌い手が録音した本当に伝えたいものだったのか！
と、再発見と感動の連続です。正直オーディオでここまで表現できるとは思っていませんでした。イントロだけでこんなにも感動したのも初めてですが、曲によっては凄い緊迫感が伝わってきます。AMP-5513で聴いているといままで聴いていた音楽は表面的な部分でしかなかったかのように思います。

　ボーカリストでは内面の心情や魂のようなものまで表現してしまうので明るい曲などではほんとに楽しいのですが逆に悲しい曲などではほんとにこちらまでつらく悲しくなってしまいます、、といいますか、プロの方の感情表現や曲への思い入れはハンパじゃありません。まさに命がけのような真剣さです。楽器の音にしても人間の心の叫びのような音です。聴いていて怖いぐらいに感じるときもしばしばあります。

　先ほど空間の奥のほうになにかを感じると書いたものは、なにやらこの作曲者の内面の心のようなものではないかと思われます。またプロの演奏技術のレベルの高さに圧倒されたり今まで埋もれていた音やニュアンスがぐんと前へ出てくるおかげでかすかな楽器の音や効果音だったものが曲を構成また演出する上で非常に重要な役割を果たしていたことも勉強になりました。

　私、現在バンド活動をしていまして(プロではありません！)、このようなアンプに出会えたことは非常にありがたく、また役立ってくれてます、とにかくSATRIアンプはソースに録音されている音やニュアンスをそのまま引き出してくれますので、演奏者たちのテクニックなどが非常によくわかり、そこで学んだことを自分の音楽にも取り入れることが出来、また部屋でスピーカーとセッションを楽しめたりもします。

　最後に、音楽には人の心を和ませたり感動させたり時には勇気や希望をあたえる力があると信じています。そしてその力を見事に表現して伝えてくれる装置を作って下さった方々に心より感謝申し上げます。

　ありがとうございました！