オーディオ用ヒューズ
SBF-1A/SBF-1As試聴記
古郡隆行様より
試聴環境
CDP
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SONY CDP-X3000 |
DAC
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DAC2.7 I/V変換抵抗、内部キャパシタ交換済み |
パワー
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窪田式0dBアンプ |
プリ
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自作プリ
- 岡本氏製作のプリアンプを参考、廣瀬氏とほぼ同じ構成)
構成詳細
- トランス、FET安定化電源(窪田式)、メイン基板いずれも左右別。
- SATRI-IC V4.3+V5.1テフロン
- 入力切替4系統、出力切替2系統、いずれもセイデン製ロータリースイッチにて切替。
- 電源コード オヤイデ電気製 Li50 OFC 筐体直出し
- 電源スイッチ オムロン製キー型セレクタースイッチ
内部配線
- 筐体内部→ヒューズホルダー(汎用品)→電源スイッチ→トランス 1.8mmテフロン銀メッキ線→トランス2次側→安定化電源→基板及び入出力配線 1mmテフロン銀メッキ。
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ケーブル類
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- CDP→DAC:オーディオテクニカ製 アートリンク75ΩI同軸
- DAC→プリ:1.8mmテフロン銀メッキ線 ツイストケーブル(自作)30cm
- プリ→パワー:47研オタキットケーブル0.65mm 4つ編みケーブル(自作)90cm
- SPケーブル:47研オタキットケーブル0.4mm
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SP
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6N-FE88ES バックロードホーン型 |
ヒューズ試聴の結果をお知らせします。
試聴方法
ノーマルヒューズ→SBF-1A→SBF-1Asの順序ですので常に前者との比較になります。
試聴CD1 フィリッパ・ジョルダーノより 私のお父さん
SBF-1A |
低音、高音とも音抜けは抜群。 解像度も高く一気にDレンジが広がった感じ |
SBF-1As |
低音がごく僅かですが太くなった感じ。中音(ボーカル)が生々しいが高音は若干つまり気味。 |
試聴CD2 木住野佳子 テンダネスよりThe Blessed World
(アルトサックスを中心に試聴)
SBF-1A |
低音から高音まで伸びがあり、全体的にうまくまとまっている。個性的でなく素直な感じ。 |
SBF-1As |
低音の太さ、サックスの鳴りの強さ、サスティーンの表現方法が上手。 |
試聴CD3 山弦 JOY RIDEよりGOOD STAFF
(マスターテープに直録音のもの)ギター2本の楽曲
SBF-1A |
生々しい音。弦の音の分離がはっきりしている。 |
SBF-1As |
ギターボディーの胴鳴りの表現がすばらしく、個性的。ただし、一歩間違うと個性が誇張になってしまうが寸前のところでとどまっている感じ。中音域の音の濃さは申し分なし。 |
このような試聴結果になりました。
総評としましてはこのような感じです。
SBF-1A |
とにかく解像度が高く、Dレンジが広い感じがします。締まりのある低音、抜けのよい高音、素直な中音といったところです。 |
SBF-1As |
SBF-1Aと同等かそれ以上に解像度が高い。個性的な中音域の影響で音が全体的に太く、高音の抜けが今一歩(中音が厚いせいだと思われる)のような感じを受ける。とても個性的で好みが分れそう。 |
私の常用はやはりサブゼロありのほうですね。今回は試聴のために色付けの少ない窪田式アンプを使用しましたが、通常は300Bパラシングルアンプを使用しており音の傾向から言ってもサブゼロありのほうが好みの音に近いように思いますし、V5.1もテフロン製を使用している事もあり全体的な傾向からしてもサブゼロありの方向性に向いているようです。以上の好みをご理解のうえ試聴記を参考としてください。
このような機会を与えてくださって、責任重大ではありましたが、楽しみながら試聴することができました。有難う御座いました。
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