金メッキテフロン単線試聴記
スピード感もあるのに全体が暖かく、濃い
tochey様より
金メッキテフロン被覆銅単線のサンプルをいただき、試聴を行いました。 山崎さんから、「お客様からは、SATRI用アッテネータとアンプ基板の間の配線に使ったら効果があったという報告もいただいています。」とのことでしたので、その部分を交換することにしました。
私の機器の構成ですが、
CDP-X5000 → DAC-2000 → SCA-7510プリ改造 → AMP-5512K改造 → SP(TANNOY)
です。サトリ製品が多いです(^.^)。そして、サトリリンクができるところはサトリリンクにしてあります。
試聴屋さんから届いた金メッキテフロン被覆銅単線は、とても高級そうです。素材の良さというか、素性の良さを感じる高級感です。早速、ドリルでツイストしたのですが巻きすぎないように注意しました。どうしても巻きすぎてしまうことが多く、線にストレスをためがちです。けっこう巻くのは楽しいですから・・。
貴重なものですので、試聴屋さんのホームページくらいの巻きを目標にややゆるめに巻きました。
まずは、ソケットをつけたり半田付けの作業です。
材質が柔らかく作業がやりやすく、半田の乗りがいいです。
熱伝導もいいんでしょうね。
そして、被覆が柔らかくはがしやすい。
作業の能率が上がります。
材質が適度に柔らかいので、あとからの配線修正も楽です。
久々に、長年愛用しているSCA-7510プリ改造の蓋を開けました。自分なり、かなり気に入っている機器ですのでけっこう手が入っています。アッテネーターはDALEの巻線を自分で組み込んでいく初期のタイプです。
問題のアッテネーターとアンプ基板の間の配線はオーグラインで行っておりました。とても解像度があり、気に入って使用している配線です。今回は金メッキテフロン被覆銅単線にかえてしばらくエージングをしてみます。
最初はどこかぎすぎすした感じで、高域が強くおもしろくありません。いろんな音が聞こえることは聞こえますが、うるさい感じです。そして、高域が出る割には詰まったような印象もあります。
エージングが進むと、徐々に見通しのよい自然な音になってきました。癖がなく、しなやかで分解能もあります。分解能があるのに暖色系。冷たい音がしないところがいいです。高域のトライアングルの音や小さな高域の音が後ろの方で鳴っている音がいつもよりよく聞こえます。
でも、うるさくないんです。
自然に鳴っているのが分かる感じです。
そして、バイオリンの「こする」感じがよく出ます。
楽器の前後感も出るようです。
低域も気にならないのですが、意外と出ているようです。
スピード感もあるのに全体が暖かく、濃い印象です。
たくさんいただいたつもりでしたが、巻いてしまうと短くなってしまいプリに使用しただけで終わってしまいました。
ヘッドホンのサブシステムにもう1台SCA-7510Kも愛用しています。こちらの方も替えてみたいと思っています。
材質と被覆が柔らかく、いろいろなところに使えそうです。
入力セレクターから基板のところも大切なところだと思いますので、ここら辺もこの線に替えてみるといいのでは・・と思っています。
|