SATRIアンプ用アッテネータ
すばらしい!!
AP-23試聴記
tochey様より
使用機材
CDプレーヤー |
ケンウッド
dpf-7002
(クロック、コンデンサ等交換) |
ヘッドホンアンプ |
BP
SCA-7510 (IC V5.1搭載、出力UP) |
ヘッドホン |
SENNHEISER
HD-600 |
試聴屋さんが新しいサトリアンプ用のアッテネーターを製品化しました。
サトリアンプを愛用している私としては、とても気になるところですがお値段も気になります。DALEの巻線抵抗を使用したアッテネーターが\68,250円(税込)、新発売のPCN巻線抵抗を使用したアッテネーターが\105,000円(税込)。10万円ともなると、ちょっと簡単には手が出る価格ではありません。写真は到着したアッテネーターです。
DALE巻線の上といえば幻のYAM抵抗かWEかと思ってしまいます。この知らない巻線抵抗、さてどんな音がするんでしょうか。早速愛用のDALE巻線自作アッテネーターを取り外しました。といっても、わたしのDALE巻線はいつも利用する部分だけDALEを使用した、自作貧民バージョンです。
参考までに、試聴機器等の紹介もしておきます。本来ならば、メインシステムを使用するところですが、寒くなると同時に深夜に音楽を聴く機会が多くなりサブシステムで試聴を行いました(試聴屋さん申し訳ありません)。
試聴初日
少々CDを聴いたのですが、正直『10万円出すほどのものではないなぁ。』と思いました。見た目もDALE巻線の『蒲の穂』ほどインパクトがありません。
DALE巻線と交換すると、妙な癖がなく音が広がる率直さを感じました。この音は、もともと素直なサトリと合っているなぁと感じました。でも、正直言って『ただ素直なだけ』です。聴いていてもおもしろくないし、『早くDALEの巻線に戻したいなぁ。』と思いました。DALEの巻線の暖かさや分解能の方が明らかに上で、聴いていて楽しく感じましたので。AP-23が2〜3万円位でしたら『購入してもいいかな。』という感じです。
それにしても、アッテネーターのエージングは難しい。23カ所全部をエージングするのは不可能ですので『だいたいここらを聴くかな』と思われる箇所にねらいを定め、そこからアッテネーターを動かさないようにします。ですので、アッテネーターの他の抵抗は多分エージングされていないと思います。
試聴3日め
さてさて、3日目。音楽をかけっぱなしにして一カ所の抵抗を徹底的にエージングしたつもりです。あまり期待せずに・・・。本当はDALE巻線に戻したかったです。でも、試聴機をお借りしたのですから、あまり気が進まないですが聴かなくては。聴かなくては書けないし。エージングで変化が少ないようら早々に返して、早くDALE巻線に戻したいという思いもありました。それでも、あんまり悪口を書くのも良くないかとも思いますので、少しはDALEに勝っているところを探さなければ・・。
試聴しました。
エージング前とは別物です・・。
とても素直な音です。これは変わりません。これを聞くと、『DALE巻線でもけっこう色がついていたんだなぁ。』と感じました。ヘッドホンで聴いていますが、ぜんぜん詰まった感じがなく、すごい広がり感です。その上、柔らかさと分解能を併せ持ちます。品がより出てきたというか、格が上がったというか・・。分解能は高いのですが、冷たい音というのがあると思います。冷酷な音と言ったらいいのか。それとは別です。なめらかで、すばらしい音です。クラシックなんかぴったり(クラシックをよく聴くからいいや)。たいしたものです。
聞いていると演奏者の心情や、自然の中での情景(木漏れ日・湖面)などが頭に浮かんできます。脳内で
怪しい物質が多量にでている
のかもしれません。一種のトリップか?!
家人にも聴かせました。
『きれいな音、すごく音が分かれて聞こえる。』
との感想でした。
うーん、ほしくなってきたけどやっぱり10万は高すぎる。
試聴ソフト(CD)は
レイモン・ルフェーヴル |
THE
MUSIC OF THE NIGHT |
ハイドシェック |
モーツァルトピアノ協奏曲21&27 |
加羽沢 美濃
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ラピシア |
WAX |
WAX3
(WAXは韓国のバラード歌手) |
です。
レイモン・ルフェーヴルは何回聴いたか分からないほどの愛聴盤です。ヘッドホンでこれだけ品のある音を聞いたのは初めてです。隠れていた音が聞こえますし、その上冷たさがなくなめらか。
すばらしい!!
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