AMP-5512試聴記15

AMP-5512試聴記

東村山のT.K様より

　すばらしいアンプです。小生はオーディオマニアではありません。メカにも全くおんちです。若い頃からPOPS等をよく聴く、ごくありふれた音楽ファンでした。仕事が忙しく、他の趣味もあり、しばらく音楽を聞くことを忘れていましたが、50代になり体をこわしあまり外出しなくなったのを機会に、またCD等を聴くようになりました。オーディオセットを少しはましなものに買い換えようとネット等で少し情報を集めるようになりました。ただ、お金持ちではないので高額の評価の高いブランド品を全てのパーツで揃えようとしてもそれは夢のまた夢です。

　リーズナブルな価格で自分の理想に近い音を出せるシステムはどんなものか、お決まりのように秋葉原のショップをしばらくうろつきました。が、これも皆様が経験するようにいいものはバカ高いし、家にセットする場所もないようなものが多く予算内のものはたいしたものがない？(ショールームの悪い条件のせいか)ということで、よく音楽を聴いていた20代の頃と技術は進歩しているのでしょうが本質的なものはあまり進んでいないのかな、なんて思っていました。

　それが少し違うなと思ったのはSACDとの出会いでした。こまかいことはこの試聴に関係ないので省きますが、私が昔から持っていたチープなシステムでもCDPからSACDプレーヤーの交換でかなり聴けるものになりました。次にスピーカーを3セット買いましたが、これが予想に反してどれもいい音が出ません。自分にしては奮発したつもりですが、値段のわりに大したことがないという感じでした。タキオンさんのホームページは前から拝見していましたが、メカオンチの小生には良さそうなのは何となくわかってもマニアの世界の話しなのかと思っていました。

　忘れていた頃試聴機が届きました。ダンボール箱をあけ手に取ったら普通のアンプと比べかなり軽い。外観も手作りアンプそのもので、どんな音が出るのか恐る恐るスイッチを入れボリュームを上げていきました・・・・・

　ジャズのライブ盤を聞いたのですが、普通、高音、中音、低音のバランス、音色、歪みは、と考えながら聴くはずが思わず最後まで聞き入ってしまい、年がいもなく体をリズムに合せてゆすり、曲の間の拍手もいっしょにしていました。まさに音楽を1時間楽しんだのです。ボキャブラリ不足でどう表現していいかわかりません。印象を羅列します。

音は全域で澄みきっています。
全く癖のない音です。
といってもみずみずしく、いろっぽい音です。
最大ボリュームにしても耳につく音はありません。うるさい感じがありません。
柔らかくて繊細な音です(矛盾していますがそう聞こえます)
厚みのある音です。
録音の中の小さな音も良く聞こえます(息づかい、楽器の指使い、弦の擦れる音など)
聴き疲れしません。
音の余韻がきれいで、ゆらぎのようなものを感じ音楽を聴いている感じ。

　予算がない、知識もない、セッティングもいい加減ですが、音楽は好きですのでいい音で聴きたい。こんな小生ですがタキオンさんのようにマニアや音のプロを相手にしている店で相手にしてもらえるでしょうか？　ホームページを見ても意味がわからない所が多数あります。D/Aコンバータすら最近まで何をするものかわからなかったほどです。

　とにかくとてもいい音楽を聴かせてもらってありがとうございます。近いうちに購入したいと思っています。いろいろ教えて下さい。宜しくお願いします。