我が家のシステム構成です。以前、AMP-5512K試聴記を書かせて頂いた時とは変わっています。
パワーアンプ:AMP-5512K
- SATRI-IC V4.3+V5.1レジン
- DALE巻線ATTキット
- SBF-5Asヒューズ交換他
スピーカ:Spendor S3/5se
トランスポート:TL-51X
DAコンバータ:DAC-9710改SATRI I/V自作DAC
- DAC電源整流ダイオード 30PHA20
- SATRI-IC用電源整流ダイオード 30PHA20
プリアンプ:PRE-7610MK2(デモ機A)
- 内部入力抵抗をPCN巻線抵抗に交換
- SATRI-LINK用出力抵抗をPCNに交換
- SATRI回路 V4.3+V5.1テフロン+V8+V6.2搭載
- 銅ねじ、銅足サポート
- 入力切り換えはセイデン製SW
- DCサーボOPアンプはBB製OPA-604とOPA-2604
- アッテネータ AP-23
- 出川式電源(3:1)仕様
試聴用にお借りしたPRE-7610MK2はほぼフルオプションの豪華版です。すごいです。
試聴条件
試聴ディスク
(1) Wynton Marsalis : Live at the house
of tribes
(2) 小野リサ:Romance Latino Vol.2
その他ピアノソロ、ジャズ中心にいろいろ
私の都合により試聴屋さんにわがままを言って、日曜日午前中の時間指定で試聴機を送って頂きました。1週間かけてじっくり試聴してやろうと思っていたのですが、その日のうちにかなりの勢いでいろいろなCDを聴いてしまいました。我が家のシステムで聴いた私が感じた個人的な感想です。
PRE-7610Mk2を通して出てきた音には正直驚きました。音場が立体的になり、目の前の空間から音が飛び出してくる感じ…。なんとも抽象的な表現ですが、DAC〜AMP-5512直結の時とは明らかに変わりました。AMP-5512直結ではきれいで澄んだ音なのですが、楽器の音像はやや大きく定位感はソフトな感じです。やや雰囲気で聴かせるといった感じでしょうか。それがPRE-7610Mk2プリを通すことで、全体に見通しがよくなり楽器の音がとてもリアルに感じられるようになりました。AMP-5512直結ではスピーカの間に空間が展開するのですが、楽器が演奏されている空間を外から見ている感じで、PRE-7610Mk2を通したときはその空間の中にいる感じとでも表現したら良いのでしょうか。そのためか、ジャズでもボーカルでも聴いていてとても楽しく音楽に安心して浸れる感じです。ついついいろんなCDをとっかえひっかえ、寝るのも忘れてあっという間に数時間が過ぎていました。ただ、ボーカルはリアルなのですがややクールな感じで、良くも悪くもAMP-5512らしさが出るようです。
お借りした試聴機のPRE-7610Mk2はV6+V8に出川式電源を搭載していたのですが、わが家のAMP-5512はV4.3+V5.1世代なのでそれほど新世代SATRI回路の恩恵を受けられないのではないかと思っていました。ところが実際に聞いてみると、みなさんが試聴記に書かれているような新世代回路による音の変化を体感できました。演奏空間が見えるような感じになったのはおそらく圧倒的に情報量が増えたからなのだと思います。AMP-5512は低域の力感が少し足りない感じでしたが、量が増えた感じではなく音の芯が太くなったようになり、不満を感じなくなりました。おそらく低域の量を増やしただけではバランスが崩れて、あのすっきりした自然な臨場感は出ないと思います。この辺りは出川式電源の効果なのかなと思います。出川式電源の有無で比較していないのではっきりとはわかりませんが、V6+V8との相乗効果で全体が良い方向にうますぎるくらいかみ合っているのだと思います。
今回、PRE-7610Mk2を試聴させて頂いてもちろんPRE-7610Mk2のクオリティの高さを体験できた訳ですが、AMP-5512のポテンシャルの高さも確認でき、大きな収穫でした。普通の6畳和室でもかなりの再生音を味わえるものだと、またまたSATRIアンプのすごさを感じました。なんだか抽象的な表現が多く、わかりにくくて申し訳ないです。現行システムがそんなに間違った方向ではなかったこと、この先のグレードアップの方向性が見えてきたという点でPRE-7610Mk2のインパクトは非常に大きなものでした。
このたびはPRE-7610Mk2の自宅試聴をさせていただきありがとうございました。
以上