オーディオ用ヒューズ試聴記
東京の高橋様より
この度、オーディオ用ヒューズSBFシリ−ズを購入し、聞き比べてみました。SCA-7511のヒューズを替えての比較試聴です。購入したのはSBF-1.6Aとサブゼロ処理済みのSBF-1.6Asです。標準の1Aでは、電源を入れた瞬間に切れることがあったので余裕を見て1.6Aを選びました。
今回比較したのは次のヒューズです。
1.普通のヒューズ1A
ごく普通のヒューズ。癖が無く、普通の音。他のヒューズと比較しない限り特に不満はない。他のヒューズの個性がどれも合わないような人がもし居れば、結局、癖の無さでこれを選ぶかもしれないように思う。
2.ジルコンサンド入りクライオ処理ヒューズ1A
今回の中で1番個性的。情報量は1より多い。高音に独特の響きが付き、美しい音であるが、やや人工的か。高音がきれいに伸びている反面、低音の押し出しは今ひとつ物足りない。迫力には欠けるが、美音に酔いしれる聴き方には向いている。
3.SBF-1.6A(サブゼロ処理なし)
情報量は2と同程度だが、まったく正反対の個性。低音から高音まで、全帯域にわたってエネルギッシュで太い音。音像が前へと出てくるので迫力満点。ガンガン鳴らすのには向いている。反面、音場の広がりは今ひとつ物足りない。
4.SBF-1.6As(サブゼロ処理済み)
情報量は今回の中で最も多い。癖も少なくスッキリした音。低音はしっかり出て、高音は抜けがよい。気持ちの良い爽やかな音。音像はスピーカのやや後方に定位して、その奥に音場が広がる。ボーカルやリード楽器の基音がしっかり出るため。音楽の説得力が増す。シンバルのアタックも良く出るように思う。反面、ライブ録音の歓声などは、やや静かに聞こえる気がする。
というような感想になりました。私としては、サブゼロ処理ありのSBF-1.6Asを常用していくことになりそうです。
このような製品を紹介してくださったことに感謝します。
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