HDA-5210試聴記(4)
滋賀県のjoshua様より
元々BPの商品自体は気になってはいたのですが、何せ高い上に「SATRI回路」のリクツそのものが理解出来ていませんでした。
数万円クラスから順に手の届く範囲で調べていると、目に付いたのがこの記事。
ヘッドホンナビ: http://www.h-navi.net/hmaster.htm
Headmasterの販売元の"Airy"さんも、負けるところがあるのがSCA-7510。
で、そのBPがヘッドホンに特化したのがHDA-5210。
普通に考えたら、専用アンプがインテグレーテッドアンプに負ける筈はありません。
と言う事で試聴をお願いしたような次第です。
電話で少しお話ししたように、アナログ時代で学生の頃は随分金をつぎ込みある意味蟻地獄は知っていますので、社会人になってからは「オーディオ」に関しては封印していました。
試聴機を聴いた瞬間、およそ三十年の封印は"プチン"と弾けてしまいました。
ソースの中にこれだけの情報が詰まっているとは知りませんでした。
ヘッドフォンですからスピーカより音そのものが判りやすいのは当然ですが、ここまでとは思いませんでした。今まで聴こえなかった様々な音が耳に届きます。
今でも同じだと思いますが、○○の音とか□□らしい音とか、艶っぽいだとかカッチリ・くっきりだとか様々な表現方法があるとはいえ、結局パーツなり回路設計なりの音を聴かされ、それで云々言っていたのがよく判りました。
その昔、管球アンプや超高級トランジスタアンプが「いい音」とされていた頃に、マーク・レビンソンが登場した時のような「素の音」の良さを改めて感じました。
結局BP社の考えは、有る(在る)音を出来るだけ拾い上げ、出来るだけそのままに伝えたり増幅したりする事なのかと。
安物イヤホンでもそれなりにそつなく、でも違いもはっきり判りますし、当然それなりのイヤホン・ヘッドホンは、その持ち味をキチンと出してくれます。
今まで、本来の楽器や音声の音・音場の響き・エフェクト音、混在して聴こえていたのが、本来の味、音場の味・エフェクトの味、それぞれを別々にそれでいて一緒に楽しむことが出来るようです。
ジャズや室内楽も勿論いいのですが、思い切り加工された歌謡曲・ポップスも楽しいですし、女性演歌なんかは鳥肌が立ちます。
電圧・電流の違いも、これ程あるとは思いませんでした。「立ち上がりと締まり」が全く違います。打楽器(金物・革)を聴くとよく判りますが、俗っぽい言い方をすれば多分「粒立ち」が凄いのだと思います。
ピアノのハンマーが弾ける音や、弦が弓から弾ける瞬間の音も思わず涎が出るようです。
有り難うございました。
※joshua様にはご試聴後すぐご注文いただきました。ありがとうございました。
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