AMP-5512試聴記
文字では表現できない麻薬的な音
愛知のT.H様より
システム構成
ソース
アナログレコード
シェリング |
バッハ Vnコンチェルト |
シェリング |
チャイコフスキー Vnコンチェルト |
フランソワ |
ショパン バラード |
グルダ |
モーツァルト ピアノソナタK333 |
ベルリンフィル |
ベートーベン 第九 |
ビートルズ |
アビーロード |
ディープパープル |
マシンヘッド |
村治香織 |
カバティーナ:ギター |
オーレルニコレ |
小林道夫 バッハフルートソナタ |
以前ラックスのM06を高域に使用していました
まず高域部分にSATRI AMP-5512Kに入れ替えました。2441はJBLのドライバーの中でももっとも繊細で滑らかな高域が出る機種ですが、一聴してわかるのは、音像全体がクリアーになり質が向上することです。しかし、クリアーになっても細身になってしまうことはまったくなく、たとえばシェリングのバイオリンの力強さとむせび泣くストラビバリウスの音色を見事に再現してくれます。ラックスのアンプは力強さと滑らかな音質を備えた優秀なアンプですが、高域にSATRI AMP-5512Kを持ってくるとラックスの重低音に支えられた高域をスムーズにつなげてくれ、全てのソースを上品に仕上げてくれます。またピアノやギターのアタック音も鋭く再生してくれます。無駄な音は一切出さずソースを素直に再生してくれる感じです。オーケストラを聴いても低域と違和感なくスムーズにつながり弦やブラスの厚みのある響きを再現してくれます。グルダのベーゼンドルファーのモーツァルトの響きは官能的なまでに美しく、
鳥肌の立つ思い
がしました。無機的な音ではなく
文字では表現できない麻薬的な音
で、思わずいろんなソースを
一日中聞いていました。
次に低域部に持ってきました。TAD 1601aウーハは、安物のアンプでは全く反応せず、鳴りません。NECのM-1000でもBTLでないと音が痩せてしまいます。
SATRIではどれくらい鳴るのか半信半疑でしたが、つないで見ると、制動力も十分でふやけた音は一切出ません。しいて言えばラックスよりは重心が上がった感じになるのはパワーからみてやむをえないことでしょう。これにさらにもう1オクターブ下の低音側のパワー感を備えれば言うことはないでしょう。ローカットフィルターが入った感じです。
高域は、ラックスが輪郭を鮮明に鳴らしこんでくるタイプなので、この組み合わせは低域あっさり、高域こってりでいまいちです。とはいっても一般的なシステムに比べればハイレベルな中での比較と思ってください。
あと改良点は、コンプレッションドライバーに直結すると試聴点で聞こえるほど残留ノイズの多いことです。やはりこれほど高音質のアンプなので惜しいところです*1。ただボリュームを下げれば聞こえないほどになり、実用上は問題ないレベルになります。一段のS/N向上を期待します。また電源の方向でもノイズレベルが変化します。電源には結構敏感です。
*1 : ホーン直結での使用にはホーン専用アンプAMP-6520をお勧めします。
すばらしいアンプでしたので近々購入を検討させていただこうと思います。キットで行こうか自作で行こうかサイトを拝見して検討してみます。
以上ありがとうございました。
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