●試聴記投稿要領 ●銅足 ●金メッキテフロン単線 熊本の藤本様 Tochey様
●DSIX1.0 |
デジタル・シグナル・アイソレーション・エキサイター 危ないケーブルです Tochey様より
試聴ソフト DSIX1.0を試聴させていただく機会をいただき、本当にありがとうございました。試聴屋さんから「DSIX1.0」ができたから、聞いてみなさい・・。」と話は聞いておりました。 DSIXが何であるか知りませんでしたが新しい物が好きですし、自分でそれも家で聞いてみないと納得できない性格のようですので、とりあえず聞いてみたく試聴のお願いをしておきました。 ちょうどセイデンのロータリースイッチを試聴屋さんに注文したところ、一緒にDSIXの試聴機も送って下さいました。真っ赤な派手な箱に入ったDSIXの外観の第一印象は「電源がいる変なコード」「形状からしてもしや10万円近くする外国製のあのコードの仲間では・・」でした。10万円近いコードとなると、いくら性能が良くても「たかがコード」ですから購入対象になりません。 使用機器を一応紹介しておきます。 使用機材
一応、普通のデジタルケーブルと比較しながら聞きました。1万円程度のデジタルケーブルです。 以前、これとは違うのですがデジタルケーブルの端に付ける機器の製作例を見たことがあります。工作が好きですので、私も作ってみようと思いましたが何人かの同好の先輩の方から 「同期化してあるとロックしないよ」 「ロックしても、効果は薄いよ」 という話をお聞きしておりました。 私のところでも、ソニーCDP-X5000とサトリDAC-2000を同期化しております。もし、ロックしてももう高精度のクロックで性能が良くなっている上に、なおかつ良い方向への変化することはあまり期待できないと私は考えます。ですので、DSIXを見たときは 「しまったなぁ。ロックしないコードが来たなぁ。」 と思いました。 もっと違ったものだったら、喜んで試聴しますが、 「ロックしないコード」 「音質が良くならないコード」 では聞く気が起きません。なおかつ、もし10万円近くしたら・・触らぬ神にたたりなし。試聴屋さんから、「どうですか?」と聞かれるまで、箱に手を付けずに置いておきました。 仕方なく聞きました。とりあえずロックしました。たいして良くならないと思った音質も、良い方向へ変化しました。 まず、YASUさんから分けていただいたカーペンターズを聞きました。 ツリーチャイムの音が飛び散り、空間をさまよう 様は、何か幻想のようでした。 「こんな凄いCDなんだ!」と思い、それでも、もしやと思いいつも使用しているデジタルケーブルに戻しました。何か変にケーブルの音が聞こえてくる感じで、アンバランスです。感動が伝わってきません。 今までのケーブルが高音に弱く、このケーブルが高音が出るのかなぁと思いました。 次に、韓国のバラード歌手WAXの3集から「プッタケヨ」(お願い)を聞きました。大好きな曲で、何度も何度も聞いている曲です。中央のWAXの ボーカルの実態感が素晴らしいです。 まず、定位がいい。そして、歌手の丸みや暖かさが感じられます。 妙に生々しい・・。 高音が出るケーブルだし、高そうだからけっこうシャープになるんだろうなぁと予想して聞き始めたのですが、逆に落ち着いた自然な雰囲気に感じます。何故か暖かい。でも、色づけがない・・不思議です。 また、いつものケーブルに戻してみました。クロックを高精度のものにしてあり通常のクロックより実態感はあると思って聞いていたのですが、キツいです。そして、DSIXを聞いたあとではペッタンコです。 次々と聞きたくなります。本当に立体感が出るのだろうか、暖かさは本当だったのだろうか? 夏川りみの「涙そうそう」を聞きます。声の消え入る感じがよく聞こえます。そして、冒頭の低音楽器の制御がよく効いています。 分解能が高いというと、冷たい・・というイメージが私の中にあります。分解能が高く、自然な暖かさです。ナチュラルなんですね。 ケーブルが「ない」感じ というか・・。 オーディオマニア御用達のカンターテ・ドミノ(9曲目)も聞きます。今までは、ボーカルだったのでソニーのSS-A5で聞いていましたが、今度はタンノイで大音響で聞いてみます。定位がしっかりします。ボーカルの場所が分かり、広さが出ます。でも、このタンノイは、クロスオーバーネットワークの調整中なのです。通常のケーブルではそれなりに我慢して聞けたのですが、DSIXに変えるともろに つながりの悪さが出てしまいました。 エージングが進むと、ケーブル自体の存在感を感じなくなります。本当にナチュラルです。 これだけ音がよいと、今まで気にしなかった形状も気になります。さて、どんな形だろうとしげしげと見てしまいます。とてもがっちり作られており、コードの部分自体もかなりお金がかかっていそうです。そして、RCAケーブル(インターコネクトケーブル)のプラグ部分!!こんなの見たことありません。これなら、がちっと入りそうだしメッキも厚そうです。ここも、かなり研究してありお金がかかっていそうです。 全体を通して、とても良いケーブルだと思います。作りもしっかりしております。私の機器ではボーカルの存在感が感じられるようになりました。また、定位がしっかりしており多少頭を動かしても安易に定位がぐらぐら動かなくなりました。良い、機器・ケーブルだと思います。 10万円近くすると思っていた価格も、それほどでもないようです。一度聞いてしまうと戻れなくなってしまう、 危ないケーブルです。 今回の機器もそうですが、試聴屋さんの紹介して下さる機器は、どれもナチュラルで色づけがなく(少なく)、高品位のものが多いように思います。自然で上品な製品が多いように思います。 先ほども触れましたが、手持ちのロータリースイッチが壊れたため、セイデンのロータリースイッチを注文しました。来たスイッチを見比べてみると、構造はほぼ同じでも、各部の動き・節度、金属部分の肉厚や処理を見てみると別物です。スイッチの比較試聴はしたことがありませんが、使ってみての気持ちよさを知ると一般品には戻れません。 今後とも、良い商品を紹介していただきたくお願い致します。今回は、試聴を指せていただきありがとうございました。 |
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