SCA-7511試聴記
千葉のY.S様より
使用機器
CDプレーヤ |
CEC PDA-655(ライン出力)
Sony CD WALKMAN D-EJ855(光出力→DAC) |
D/Aコンバータ |
Canopus DA-Link
改
(OSコン換装、ヤフオクで入手) |
スピーカ |
BOSE 120 |
ヘッドフォン |
AKG K501 |
試聴の動機
上記のシステムを見て分かるとおり、私はいわゆるオーディオマニアではありません。なので私の感想はあまり参考にならないような気がしますが、一応試聴するときの条件だったので恥をしのんで簡単に感想を述べたいと思います
(^^;;;
そもそもSCA-7511を試聴しようと考えたのは、最近購入したヘッドフォンアンプCEC HD51のスピーカ出力に不満を感じたのがきっかけでした。私はヘッドフォンでの音楽鑑賞がメインなので以前からヘッドフォンアンプに関心があり、同時に手持ちのスピーカからの出力も楽しみたかったので、インターネットでの評判が良く価格も手ごろでコンパクトかつスピーカ出力もできるHD51を選んだわけですが、しばらく使っているうちにソースの弱音時にスピーカからの音が歪むことに気付くようになりました。「スピーカ出力は期待しないように」とのコメントをインターネットで読んでいたので最初から高音質は望んでいなかったとはいえ、これではミニコンポ以下だと思うと(ヘッドフォン出力は満足できるレベルなだけに)ショックでした。
前置きが多少長くなりましたが、そんなわけで「小音量でもスピーカ(BOSE 120)をしっかり鳴らせる」という条件を付け加えてヘッドフォンアンプを探しなおすことにしました。ここで目を付けたのが
SCA-7511だったのですが、実は以前からこのアンプは気になっていてできれば購入したいと思っており、それが候補から外れていたのはひとえにその価格のためでした(^o^;;。でも幸いなことに
(?)SCA-7511 は無料で貸し出してもらえるとの事、思い切ってこの機会に試聴してみることにしたというわけです。
試聴の感想
前述のとおり、今回の試聴の主な目的は『スピーカをちゃんと鳴らせるか』というオーディオマニアの皆さんからすればえらく不純な(笑)動機なわけですが、現在のシステムではスピーカ出力だけでなくヘッドフォン出力でもノイズが結構気になるため、ノイズが少ないという評判のSATRIアンプで果たしてどれほどノイズが減るかにも非常に関心がありました。そして試聴後の感想ですが...いや、確かにノイズが少ないですね。これはまず最初に気付きました。かなり音量を上げてもサーというノイズがほとんど聞こえません。他のアンプをほとんど知らないので客観的な比較はできませんが、少なくとも私には満足できるレベル(かそれ以上)でした。これだけでも購入したいという気持ちが強まりました。
心配していたスピーカ出力ですが、これもOKでした。BOSE 120をきちんと鳴らしてくれただけでなく、ノイズの少なさも手伝って音の解像度が上がったような気さえしました。この音を聞くと、以前使っていた
KENWOOD のインテグレーテッドアンプ(20年前の代物)がBOSE 120の性能を生かし切っていなかったことが良く分かります。
また、KENWOODとCECのアンプを使っていたときはPDA-655の音はおとなしくて貧弱な印象があり、どちらかというとCD
WALKMAN→DA-Linkの方が音に存在感があって好ましく聴こえていました。しかしSCA-7511につなぎかえると印象が全く変わってしまい、PDA-655の音がはるかに丁寧で気持ちよく感じるようになりました。このアンプで聴くと「PDA-655のライン出力の音は下手な4-5万円台のCDPよりも良い」というコメントもあながち誇張ではなく思えてきます(といっても一般の4-5万円台のCDPの音をそれほど知っているわけではありませんが...)。それと同時にPDA-655の限界も感じるようになり、もっと高音質のCDPを試してみたいという気分にさせられました。逆にCD
WALKMAN→DA-Linkの組み合わせだと音の粗さが目立つようになり、それ以上聴こうという気が失せてしまいました。
結 論
今回試聴してみて、SATRIアンプは評判どおりの優れたアンプだと感じました。そしてSCA-7511は私のようにヘッドフォン+スピーカのシステムをコンパクトに構築したい人には非常に魅力的な選択肢ではないかと思います。
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