illusion
EQA-5620ユーザー
東京の飯田様より
先頃はたいへん世話様でした。導入したイコライザーアンプは、エイジングもすすみ予想以上の音を出しています。小生は、オーディオ歴はそこそこ長いのですが、何せ音楽への思いと耳を頼りにするだけの人間で、技術的なことは皆目わかりません。それに、少々楽器をいじる立場からすると、どんなに努力してもコンサート・ホールの生の音を再現するなどできっこないと考えてきました(今でも、そう確信しています)。
にもかかわらず、これまで何台となくイコライザーアンプや昇圧トランス等をとっかえひっかえしてきました。今、それに答えが出たように思っています。LPレコードは、情報媒体としては物理的に困難な問題をたくさん抱えています。どんなに注意深く保守をしても、石油製品のひとつにすぎないレコード盤は経年変化を避けられません。それに対する対策も近年飛躍的に進んでいるようですが、それでも盤質の変化には追いつけないでしょう。いってみれば、LPを聞くためには忍耐が必要だったのです。
それが、ともかくも相当に改善され、実に素直に聞けるようになりました。イコライザーアンプにこれまでありがちだった独特な音作りの跡を感じさせない素直さには、感心しています。カートリッジとの相性については、いろいろ意見があるようですが、当方の場合、むしろカートリッジの違いをあまり感じさせない音が出ているように思います。また、かつてMCカートリッジへのエントリーとしてつかったDL-103が、私にはみずみずしく鳴っているのには驚きでした。こうなると、メディアとしてのLPが供給されないことがただただ残念です。よく言われるように、CDよりアナログディスクの音の方がよい、といったみかたには、私は賛成しません。それぞれ独特な良さと問題点をもっていると考えるべきでしょう。そういう考え方からみると、アナログ・オーディオは、このアンプで一歩前進したかなと、率直に感じます。以上は、試聴させて以来のillusion
EQA-5620への感想です。
こうなるとCDの方が気になります。ついては、DAC 2000を試聴させていただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。
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