SCA-7511試聴記
鎌倉の平野様より
若洲全開サイト
【購入】
ヘッドフォンアンプが欲しい!!
自作か製品か、石か球か迷いましたが、まずはリファレンスをと思い、これを選びました。
オーディオショップ「試聴屋」さんにメールで問い合わせて、次の日に購入。衝動買いってわけでもないのですが、直感は大切にしたいです。SATRI-ICがBPM-7110TSという旧品(通称 Version2.0)のため在庫品のみのセール価格でした。安かったのも購入動機です(実は安かったのが最大の購入動機だったりする)。
【接続】
AVアンプは通さず、TEACのCDプレーヤ(VRDS-8)の音声出力から直接取ることにしました。
しかしAVアンプを使いたいときもあるので、CDデジタル出力を一旦DAT(D/Aコンバータとして使用)を介してAVアンプに入れています。
そしてAVアンプのプリ出力をSCA-7511の入力1に、CDプレーヤの音声出力は入力2に繋いでます。
こういうとき、2系統入力の仕様は嬉しいです(^^)。
【試聴】
電源を入れて早速試聴。
ただしエージングに100時間かかるそうで、エージング前は本来の音ではないとのことです。しかし、音質の差に鈍感な私には十分でした。宣伝文句通り、驚くほどローノイズです。これに比べるとAVアンプはノイズが多いなと思いました。
次の日(24時間経過)試聴すると、濁りがなくなりしっとりした感じでした。
ただしこれはもともと「エージング前はちょっと...」と言われていたので、そう思いこんでいるせいだと思います。24時間以降のエージングによる音質差は殆ど感じませんでした。エージングは電源を入れっぱなし、ヘッドフォン付き、通常聴く音量で、流す音楽は聖歌にしました。
音楽は流さなくても良いのですが、ヘッドフォンを購入したばかりなのでヘッドフォンのエージングもついでにしたかったわけです。
ちなみにヘッドフォンは、オーディオテクニカのATH-W100です。
さて、4日間のエージングも終わりいよいよじっくり聴き込みます。
試聴する曲は何にしようかな...。
デュファイ モテッツ&チャント/ポメリウム (ARCHIV/POCA-1126)
アール・ソヴァージュ/斉藤明子(ギター) (SONY/SRCR9199)
月影の寺に弾く/イエルク・デムス(ピアノ) (ONZOW Labo/ONZ-102)
比較対照はAVアンプのヘッドフォン端子。まぁこれと比較してはいけないんですが(^^;
今まではAVアンプのヘッドフォン端子だったので...。それでヘッドフォン専用アンプがどれだけ凄いのか...音質云々に疎い私にその差がわかるのか心配でしたが、鈍感な耳でも差がわかってホッとしてます(笑)。
いつも聴いていたAVアンプのヘッドフォン端子では、一寸ガサついて硬質な印象を受けました。それがSCA-7511では柔らかいというか、とても滑らかに感じました。AVアンプのガサ付き感がS/Nによるものなのか歪みによるものなのかは不明です。よく「蒸留水のような・・」と表現される事も多いようですが、決して味気なさというのではありません。
むしろ雑味のなさに好感が持てます。リファレンス機として音質的にニュートラルな物をと考えてましたが、SCA-7511はピッタリでした。
【スピーカに繋げてみる】
ヘッドフォン用アンプとして購入しましたが、スピーカ端子もあるので愛用の丸尾再音スピーカに繋げてみました。
そつなくこなしてくれて、聴き疲れしません。
私のようにずっと音楽を流している者にとっては聴き疲れしないのが一番です
(私はムキになってまで音質向上にこだわらないほうです。自分が音楽やオーディオを楽しめれば良いと思ってます)。夏場は発熱の少ないトランジスタアンプで音楽を楽しみたいので、ほどよい出力といい音質といい、これから音楽を聴くのが楽しみになります(^^)。
【イレギュラーな使いかた】
ヘッドフォンが買いたてホヤホヤ...。そこでスピーカで聴くときも、ヘッドフォン端子2番にヘッドフォンを繋ぎっぱなしにしてます。
こうするとスピーカと同時にヘッドフォンも鳴ってますから勝手にエージングしてくれます。
しかしヘッドフォンが同時に負荷となるわけですから、音質にも影響があると思われますのでマニアな人にはオススメできないです(^^;;。(私にはヘッドフォン有無の差は聞き取れませんでした)
【今後の予定...】
・SATRI-ICをVer3.0交換
・DCサーボICを交換
・ロータリースイッチ型アッテネータに交換
・内部配線材の交換
といったところですが、音質的にはもう十分すぎるほどです。どちらかといえば音質云々より「弄りたい」という単純な欲望ですね(^^;。安く弄るならSATRI-ICとDCサーボICの交換かな。
そして外したICをアンプの自作に使うとか..。楽しさ倍増ですね。
|